コルディレラ地方には、世界遺産があります。ライステラス(棚田群)です。
これは、ダニエルの母親の民族、イフガオ族が今から2000年以上前に作り、維持してきたと言われています。
数百メートルの標高差に整然と作られた棚田は、「天国への階段」に譬えられるほどで、見事というほかありません(リンク)。日本の段々畑と規模が違います。
暑い気候の低地では二期作、三期作が行われますが、山岳地帯は米の収穫は年に一度だけ。私たちが行ったとき、ちょうど収穫が終わったところで、水田の棚田を見ることができなかったのは残念でしたが、天気も良く、雄大な景観を楽しむことができました。
棚田を眺めるのによいビューポイントには、カラフルな民族衣装に身を包んだイフガオ族の老人がいて、いっしょに写真を撮らないかと誘ってきますが、もちろん有料です。
イフガオ族は、伝統的に高床式の住居に暮らします。これは、洪水や浸水から守るというよりも、動物や虫から食料を守るためだそうです。
確かに、イフガオ地方に入ってから、実に様々な動物たちを目にしました。
犬、猫はもちろん、平飼いの鶏の多いこと。たくさんの鶏が、囲いもなく、自由に闊歩しているのを見ると、所有者がわからなくなったりしないのか、心配です。豚はたいてい柵の中に入れられたり、つながれたりしていますが、牛や山羊は放し飼い。立派な角をもつ水牛も目にしました。籠に入れられた猿は、ペットなのか、食用か。
イフガオの人々が常食にしている肉は、鶏と豚。犬も食べないことはないが、飢饉など、食べるのに困ったときに限られるそうです。
これだけいろいろな動物が徘徊しているので、それらの動物が侵入しないように、高床式の住居に住んだというのも頷けます。
伝統家屋に今も住んでいるというイフガオ族の家を訪ねました。おじいさんが一人いて、職業は「シャーマン」。医療のない時、神に祈ることで病気を治していたそうです。
私たちはその家の中にずかずかと踏み込んで、伝統的な生活用品を手に取ったりしましたが、立ち去るとき、チップを要求されました。何のことはない、観光用の施設だったのですね。
イフガオ族を含むイゴロット(山の民)の文化については、バギオにある「バギオ博物館」で垣間見ることができます。コルディレラ地方の代表的な民族の習俗と彫刻、伝統衣装などが展示してありました。「ミイラ」を作る文化をもつ民族もいて、ミイラの実物が展示されていました。
前日に泊まった民宿に、竹のようなもので作った笛があり、ダニエルが、「これは鼻で吹く笛です」といって、実際に鼻息を吹き入れていました。そのときは、「そんなバカなことが」と信じませんでしたが、この博物館で、鼻で笛を吹くおじいさんの彫刻があり、「本当だったんだ」と納得。
イゴロットのいくつかの民族は「首狩り」の風習があり、他の部族との争いで、首を狩ったり狩られたりということが、数十年前まであったそうです。そうした風習の存在が、低地の民族からの恐れと蔑みの理由になっていたのかもしれません。
また、バギオのイースター・ウィービング・ルームという施設では、伝統的な手織りの生地を、手動の機織り機で実際に織っているところを見学でき、その建物の2階では、その色鮮やかな生地で作った服、工芸品、木彫りの食器、彫刻、家具などが売られていました。私たちは、ここで日本の家族や友人たちへのお土産を買いました。
コルディレラ地方の巨木で作ったテーブルは、日本では考えられないほどの低価格で売られており、日本に輸出すれば、輸送費を上乗せしても十分に競争力があるのでは、と思ったりもしました。
これは、ダニエルの母親の民族、イフガオ族が今から2000年以上前に作り、維持してきたと言われています。
数百メートルの標高差に整然と作られた棚田は、「天国への階段」に譬えられるほどで、見事というほかありません(リンク)。日本の段々畑と規模が違います。
暑い気候の低地では二期作、三期作が行われますが、山岳地帯は米の収穫は年に一度だけ。私たちが行ったとき、ちょうど収穫が終わったところで、水田の棚田を見ることができなかったのは残念でしたが、天気も良く、雄大な景観を楽しむことができました。
棚田を眺めるのによいビューポイントには、カラフルな民族衣装に身を包んだイフガオ族の老人がいて、いっしょに写真を撮らないかと誘ってきますが、もちろん有料です。
イフガオ族は、伝統的に高床式の住居に暮らします。これは、洪水や浸水から守るというよりも、動物や虫から食料を守るためだそうです。
確かに、イフガオ地方に入ってから、実に様々な動物たちを目にしました。
犬、猫はもちろん、平飼いの鶏の多いこと。たくさんの鶏が、囲いもなく、自由に闊歩しているのを見ると、所有者がわからなくなったりしないのか、心配です。豚はたいてい柵の中に入れられたり、つながれたりしていますが、牛や山羊は放し飼い。立派な角をもつ水牛も目にしました。籠に入れられた猿は、ペットなのか、食用か。
イフガオの人々が常食にしている肉は、鶏と豚。犬も食べないことはないが、飢饉など、食べるのに困ったときに限られるそうです。
これだけいろいろな動物が徘徊しているので、それらの動物が侵入しないように、高床式の住居に住んだというのも頷けます。
伝統家屋に今も住んでいるというイフガオ族の家を訪ねました。おじいさんが一人いて、職業は「シャーマン」。医療のない時、神に祈ることで病気を治していたそうです。
私たちはその家の中にずかずかと踏み込んで、伝統的な生活用品を手に取ったりしましたが、立ち去るとき、チップを要求されました。何のことはない、観光用の施設だったのですね。
イフガオ族を含むイゴロット(山の民)の文化については、バギオにある「バギオ博物館」で垣間見ることができます。コルディレラ地方の代表的な民族の習俗と彫刻、伝統衣装などが展示してありました。「ミイラ」を作る文化をもつ民族もいて、ミイラの実物が展示されていました。
前日に泊まった民宿に、竹のようなもので作った笛があり、ダニエルが、「これは鼻で吹く笛です」といって、実際に鼻息を吹き入れていました。そのときは、「そんなバカなことが」と信じませんでしたが、この博物館で、鼻で笛を吹くおじいさんの彫刻があり、「本当だったんだ」と納得。
イゴロットのいくつかの民族は「首狩り」の風習があり、他の部族との争いで、首を狩ったり狩られたりということが、数十年前まであったそうです。そうした風習の存在が、低地の民族からの恐れと蔑みの理由になっていたのかもしれません。
また、バギオのイースター・ウィービング・ルームという施設では、伝統的な手織りの生地を、手動の機織り機で実際に織っているところを見学でき、その建物の2階では、その色鮮やかな生地で作った服、工芸品、木彫りの食器、彫刻、家具などが売られていました。私たちは、ここで日本の家族や友人たちへのお土産を買いました。
コルディレラ地方の巨木で作ったテーブルは、日本では考えられないほどの低価格で売られており、日本に輸出すれば、輸送費を上乗せしても十分に競争力があるのでは、と思ったりもしました。
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