終戦記念日の夜、大久保で飲みました。
韓国つながりの居酒屋、こっちおです。
事情があって、この8月で閉店が決まっていて、おまけに目当てのママさんは日曜日のみの出勤なので、行ける日は限られている。
15日は月曜日なのですが、「臨時営業」のお知らせをいただいて、顔を出してみたのです。
この店を紹介してくれたソウル時代からの友人Kさんにも声をかけました。
「行きましょうか」
「もう回復したの?」
「まだ完全じゃないですけど」
Kさんはひと月ほど前に新型コロナに感染。自宅での隔離が解けた後も後遺症に悩まされ、しばらく外飲みはしていなかったということです。
「なんか、元気の出るもの食べようか」
日本で土用の丑の日に鰻を食べる習慣がありますが、韓国は伏日(ポンナル)に犬鍋を食べます。
たまたまこの日は日本が降伏した日。降「伏日」です。
最近はその習慣は廃れつつあって、その代わりに参鶏湯(サムゲタン)を食べる人が多いですが。犬肉は滋養強壮によいそうで、病み上がりや、出産後の女性にも良いと言われています。
いつも行く満州料理の店(千里香)に確認したところ、幸か不幸かその日は「狗肉(犬肉)」がないということでした。愛犬を亡くしたばかりで、犬を食べることへの罪悪感もあり、内心ほっとしました。
別の店で腹ごしらえをし、こっちおに入ると先客は常連の1名のみ。
すこしあとに別の常連さんもやってきました。
みなさん50代で、昭和歌謡とか昭和の映画俳優・女優の話をしながら、落ち着いて飲みました。
終戦記念日といっても、みな戦争を直接知っている世代ではないので、戦争の話となると両親や祖父母、親戚などの話になります。
Kさんは九州出身で、長崎に住んでいたけれど原爆投下の直前に佐賀に引っ越して難を逃れた親戚がいるそうです。
もう一人の常連さんは北海道出身。
「北海道といえば、その先の樺太は大変だったみたいですね」
私の長女の義理のおばあさんは、樺太出身。ソ連が日ソ不可侵条約を一方的に破棄して攻め込んできたため、命からがら北海道への帰還船に乗ったそうです。
「さらに北の千島列島の北端の島を舞台にした小説を読んだことがあるんですけど、おもしろかったですよ」
「誰の作品ですか?」
「えっと、ほら『ぽっぽや』の…」
酔い(と老い)のせいで思い出せません。
「浅田次郎だ」
その内容は以前、このブログで触れたことがあります。
サハリン帰還者
私の家族で戦争を知っている世代はすでに亡くなっており、直接話を聞くことはできません。太平洋戦争のドキュメンタリーなんかを見ても、証言者はみな90歳以上。遠からず、生き証人はいなくなるでしょう。
そのときに残るのが本。若い世代がそうした本を読んで、戦争の悲惨さが受け継がれればいいと思います。
韓国つながりの居酒屋、こっちおです。
事情があって、この8月で閉店が決まっていて、おまけに目当てのママさんは日曜日のみの出勤なので、行ける日は限られている。
15日は月曜日なのですが、「臨時営業」のお知らせをいただいて、顔を出してみたのです。
この店を紹介してくれたソウル時代からの友人Kさんにも声をかけました。
「行きましょうか」
「もう回復したの?」
「まだ完全じゃないですけど」
Kさんはひと月ほど前に新型コロナに感染。自宅での隔離が解けた後も後遺症に悩まされ、しばらく外飲みはしていなかったということです。
「なんか、元気の出るもの食べようか」
日本で土用の丑の日に鰻を食べる習慣がありますが、韓国は伏日(ポンナル)に犬鍋を食べます。
たまたまこの日は日本が降伏した日。降「伏日」です。
最近はその習慣は廃れつつあって、その代わりに参鶏湯(サムゲタン)を食べる人が多いですが。犬肉は滋養強壮によいそうで、病み上がりや、出産後の女性にも良いと言われています。
いつも行く満州料理の店(千里香)に確認したところ、幸か不幸かその日は「狗肉(犬肉)」がないということでした。愛犬を亡くしたばかりで、犬を食べることへの罪悪感もあり、内心ほっとしました。
別の店で腹ごしらえをし、こっちおに入ると先客は常連の1名のみ。
すこしあとに別の常連さんもやってきました。
みなさん50代で、昭和歌謡とか昭和の映画俳優・女優の話をしながら、落ち着いて飲みました。
終戦記念日といっても、みな戦争を直接知っている世代ではないので、戦争の話となると両親や祖父母、親戚などの話になります。
Kさんは九州出身で、長崎に住んでいたけれど原爆投下の直前に佐賀に引っ越して難を逃れた親戚がいるそうです。
もう一人の常連さんは北海道出身。
「北海道といえば、その先の樺太は大変だったみたいですね」
私の長女の義理のおばあさんは、樺太出身。ソ連が日ソ不可侵条約を一方的に破棄して攻め込んできたため、命からがら北海道への帰還船に乗ったそうです。
「さらに北の千島列島の北端の島を舞台にした小説を読んだことがあるんですけど、おもしろかったですよ」
「誰の作品ですか?」
「えっと、ほら『ぽっぽや』の…」
酔い(と老い)のせいで思い出せません。
「浅田次郎だ」
その内容は以前、このブログで触れたことがあります。
サハリン帰還者
私の家族で戦争を知っている世代はすでに亡くなっており、直接話を聞くことはできません。太平洋戦争のドキュメンタリーなんかを見ても、証言者はみな90歳以上。遠からず、生き証人はいなくなるでしょう。
そのときに残るのが本。若い世代がそうした本を読んで、戦争の悲惨さが受け継がれればいいと思います。
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