今年のお盆休み,約2年半ぶりに,島根県の妻の実家に行って来ました。義父が入院したのでそのお見舞いも兼ねての里帰りです。
家族6人で行くとなると,交通費だけでも莫大な出費です。空路や鉄道に比べれば,車で行くほうが安上がり。ただ,家の車は5人乗りなので,全員は乗れない。それで前回と同じくレンタカーを借りていくことにしました。
12日出発の15日帰京。15日は日曜日なので,例の高速道路上限1000円を狙って100キロの渋滞が予想されていました。レンタカーにはETCの機械が装備されているけれども,あいにく私はETCカードを作っていない。結局,高速は正規料金を払い,ただ道が混むだけ,ということになりました。
ただ,実際には報道されていたほどには混んでおらず,往路は大阪近辺で渋滞15キロ,帰路は諏訪湖付近で花火大会の影響で渋滞7キロ,小仏トンネルで渋滞15キロ。往き帰りとも,所要時間は休憩時間を入れて14時間ほどでした。
免許証をもっているのは4人。ただし,一人は完全なペーパードライバー。実質的には,私と長女の二人が交代で運転しました。ほとんどすべてのサービスエリアに立ち寄り,その土地の特産のファストフードなどを食べながら休憩。これも飛行機や新幹線にない楽しみです。
印象に残っているものはというと,順不同で
西宮のタコヤキ,
蒜山(ひるぜん)高原の濃厚ソフトクリーム,
恵那峡の飛騨牛たこ焼き揚げ,
近江あたりの肉巻きおにぎり,
談合坂の信玄塩豚まん…
どこのSAにも,ラー油が山積みされていたのはなぜだろう。桃屋の「食べるラー油」(?)が人気で,一時,スーパーで品薄状態が続いていたことがありました。その後,いろいろなところで類似商品を売り出したのが,今度は品余りで,高速道路のSAに溢れだしたのでしょうか。ドライブに出た人がラー油のおみやげを買って帰るとは思えませんが。
SAの施設は,2年半前に比べてさらに充実していたようです。トイレはきれい。ドッグランも増えた。そして喫煙所はいよいよ脇のほうへ追いやられています。
あるサービスエリアでは,メインの建物の横のほうに,「案内所」という,主として交通情報を案内してくれるバラックがあり,「喫煙所はこちら」という矢印がありました。私がその建物の横に設けられた喫煙スペースで一服していると,案内所から初老の男性が来て,
「たばこも吸いにくくなったよなあ」
とぼやきます。「喫煙所はこちら」という看板をみて,案内所の中に入ってたばこの火をつけたら,案内おばさんから叱られたそうです。
「昔はどこでも吸い放題だったけどなあ」
「そうですね。職場でもデスクで吸っていましたよね」
「お宅は,家では吸えるの」
「そうですね,換気扇の下とか,私専用のトイレの中とか…」
「そうかい,ハハ」
お互い,虐げられたもの同士,情が通じ合います。
この禁煙の表示の仕方にもいろいろなパターンがあります。そっけなく「禁煙」というのが最もシンプル。
「禁煙にご協力ください」というのは,下手に出るタイプです。
「禁煙にご協力いただきありがとうございます」というのは,機先を制してお礼を言うタイプ。こう言われると,しかたないなという気がします。
島根県内のある大型ショッピングセンターでは,喫煙スペースを探すのに苦労しました。普通は出入り口に灰皿があるはずなのですが,灰皿のかわりに,
「健康増進法により禁煙」
という貼り紙がある。もっとも厭味なタイプです。法律を楯にとった居丈高な感じに加え,「これはあんたの健康のためなんだよ」という説教調が加わります。
そして,どこに喫煙スペースがあるのかもわざと隠している。しかたないので大きな建物の周りを壁に沿って歩いていくと,ありました。建物のクーラーの暖気吹き出し口のそばに,小さな灰皿が二つ。先客のおじいさんに話しかけます。
「ここを見つけるのに苦労しました」
「ああ,あと反対側の裏にもあるよ。今は2箇所だけだね」
ここでも住みにくい(吸いにくい?)世の中を嘆く会話に花が咲きます。韓国語でたばこを吸うは,ピウダ(咲かせる)ということを思いだしました。
たばこにうるさいのは都会だけかと思っていたら,田舎にも包囲網が広がっていたのでした。
家族6人で行くとなると,交通費だけでも莫大な出費です。空路や鉄道に比べれば,車で行くほうが安上がり。ただ,家の車は5人乗りなので,全員は乗れない。それで前回と同じくレンタカーを借りていくことにしました。
12日出発の15日帰京。15日は日曜日なので,例の高速道路上限1000円を狙って100キロの渋滞が予想されていました。レンタカーにはETCの機械が装備されているけれども,あいにく私はETCカードを作っていない。結局,高速は正規料金を払い,ただ道が混むだけ,ということになりました。
ただ,実際には報道されていたほどには混んでおらず,往路は大阪近辺で渋滞15キロ,帰路は諏訪湖付近で花火大会の影響で渋滞7キロ,小仏トンネルで渋滞15キロ。往き帰りとも,所要時間は休憩時間を入れて14時間ほどでした。
免許証をもっているのは4人。ただし,一人は完全なペーパードライバー。実質的には,私と長女の二人が交代で運転しました。ほとんどすべてのサービスエリアに立ち寄り,その土地の特産のファストフードなどを食べながら休憩。これも飛行機や新幹線にない楽しみです。
印象に残っているものはというと,順不同で
西宮のタコヤキ,
蒜山(ひるぜん)高原の濃厚ソフトクリーム,
恵那峡の飛騨牛たこ焼き揚げ,
近江あたりの肉巻きおにぎり,
談合坂の信玄塩豚まん…
どこのSAにも,ラー油が山積みされていたのはなぜだろう。桃屋の「食べるラー油」(?)が人気で,一時,スーパーで品薄状態が続いていたことがありました。その後,いろいろなところで類似商品を売り出したのが,今度は品余りで,高速道路のSAに溢れだしたのでしょうか。ドライブに出た人がラー油のおみやげを買って帰るとは思えませんが。
SAの施設は,2年半前に比べてさらに充実していたようです。トイレはきれい。ドッグランも増えた。そして喫煙所はいよいよ脇のほうへ追いやられています。
あるサービスエリアでは,メインの建物の横のほうに,「案内所」という,主として交通情報を案内してくれるバラックがあり,「喫煙所はこちら」という矢印がありました。私がその建物の横に設けられた喫煙スペースで一服していると,案内所から初老の男性が来て,
「たばこも吸いにくくなったよなあ」
とぼやきます。「喫煙所はこちら」という看板をみて,案内所の中に入ってたばこの火をつけたら,案内おばさんから叱られたそうです。
「昔はどこでも吸い放題だったけどなあ」
「そうですね。職場でもデスクで吸っていましたよね」
「お宅は,家では吸えるの」
「そうですね,換気扇の下とか,私専用のトイレの中とか…」
「そうかい,ハハ」
お互い,虐げられたもの同士,情が通じ合います。
この禁煙の表示の仕方にもいろいろなパターンがあります。そっけなく「禁煙」というのが最もシンプル。
「禁煙にご協力ください」というのは,下手に出るタイプです。
「禁煙にご協力いただきありがとうございます」というのは,機先を制してお礼を言うタイプ。こう言われると,しかたないなという気がします。
島根県内のある大型ショッピングセンターでは,喫煙スペースを探すのに苦労しました。普通は出入り口に灰皿があるはずなのですが,灰皿のかわりに,
「健康増進法により禁煙」
という貼り紙がある。もっとも厭味なタイプです。法律を楯にとった居丈高な感じに加え,「これはあんたの健康のためなんだよ」という説教調が加わります。
そして,どこに喫煙スペースがあるのかもわざと隠している。しかたないので大きな建物の周りを壁に沿って歩いていくと,ありました。建物のクーラーの暖気吹き出し口のそばに,小さな灰皿が二つ。先客のおじいさんに話しかけます。
「ここを見つけるのに苦労しました」
「ああ,あと反対側の裏にもあるよ。今は2箇所だけだね」
ここでも住みにくい(吸いにくい?)世の中を嘆く会話に花が咲きます。韓国語でたばこを吸うは,ピウダ(咲かせる)ということを思いだしました。
たばこにうるさいのは都会だけかと思っていたら,田舎にも包囲網が広がっていたのでした。
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