犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

お彼岸にスリランカ料理

2022-09-26 00:33:40 | 日々の暮らし(2021.2~)
 今年のお彼岸は、岩手にいる長女を除き、次女親子、三女夫婦と子ども、四女夫婦と大人数でお墓参りをしました。

 義姉と甥とも時間を合わせ、墓参りのあとにいっしょにランチをすることにしました。

 菩提寺は谷中にあります。

 いつものお彼岸は、本堂に上がらないのですが、二人の外国人が興味津々だったので、本堂で焼香をあげました。

 四女の夫(スウェーデン人)は春にも来たので今回が2回目。三女の夫(フィリピン人)は初めてです。

 いちばん新しく墓に入った兄は、ビールが好きだったので、墓にはエビスビールを供えました。

 大人だけで8人、子どもも入れると10人で、予約できる店が少なかったので、義姉が知り合いに頼んで、時間を少しずらして貸し切りにしてもらいました。

 谷中からタクシーで10分ほど、白山にあるスリランカ料理の店です。

 やっているのはスリランカ人ではなく、日本人女性。長くインド料理を研究していて、数年前に自分のお店を出したとのこと。

 独自性を出すために、インド料理ではなくスリランカ料理にしたのだそうです。

 ランチセットは「スリランカプレート」。メインのカレーは、チキン、エビ、マメから選びます。ライスはインディカ米。

 インド料理との違いはよくわからないのですが、日本人の口に合わせ、マイルドな味でした。

 D(フィリピン人)の出身の町には、インド料理店が少なく、今回がインド料理(スリランカ料理)デビュー。ココナツミルク入りのカレールーは、「フィリピン料理に似ている」と言っていました。

 実は、私はスリランカに行ったことがあります。

 モルジブへの新婚旅行で使った航空会社がエアランカ航空だったので、スリランカのコロンボ(旧首都)に一泊したのですね。

 そのとき、現地のレストランでランチを食べました。

 案内してくれたガイドから、メニューは「現地の味」とマイルドな「外国人向けの味」があると言われ、辛いものが好きだったこともあり、「せっかくだから現地の味で」と言ったのが悲劇の始まりでした。

 真っ赤なチキンカレーを口に入れた数秒後、私はその場で立ち上がりました。

 髪の毛が逆立ち、一本一本の毛穴から、汗が吹き出しました。

 口から吐く息はのようでした。

 レストランの水はミネラルウォーターではなさそうで、水当たりが恐かったので、フレッシュジュースを頼みましたが、これが冷たくない。

 口内の消火には役立ちませんでした。氷も、水同様に危険なので、入れなかったのですね。

 辛さで立ち上がる、という経験は、後にも先にも、このときだけでした。

 結局、私も妻も、最初の一口であとは何も食べられなくなり、新婚初日は台無しになりました。

 つくづく、「外国人向け」を選んでおけばよかったなあ、と思いました。

 今から35年ぐらい前の思い出です。

 幸い、谷中のスリランカカレーは「外国人向け」で、とてもおいしくいただきました。

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