8日のIOC総会で、2020年の五輪開催都市に東京が選ばれたことで、日本はお祭騒ぎでした。
で、お隣の韓国の反応はというと…
中央日報
【社説】2020年東京五輪開催を歓迎する
国内の一部からは、安倍政権の右傾化が五輪招致を契機に加速するのではという懸念が提起されている。日本は歴史認識・領土などの問題で周辺国との葛藤・緊張を高める措置を自制しなければならない。
中央日報は「歓迎する」という見出しを掲げています。ただ、「懸念」や「警告」を忘れていません。
朝鮮日報
【社説】東京五輪開催が周辺国に祝福されるには
韓国も隣国として東京を祝福し、日本人と共に喜ぶべきだろう。日本での五輪開催は、韓国にとっても経済的な側面でプラスの効果が期待できるはずだ。
もし安倍政権が2020年の東京五輪を再軍備に向けた足掛かりとして利用するつもりならば、平和と和合という五輪精神に日本は自ら泥を塗る結果になるだろう。
朝鮮日報は、「喜ぶべきだ」「プラスの効果が期待できる」といいながら、手放しでは喜べない感じが伝わってきます。
東亜日報
【社説】日本が2度目の夏季五輪を成功させるには
安倍首相が五輪誘致の成功に酔って隣国に配慮せず、ブレーキのない右傾化に進むなら、国内外で逆風を受けるだろう。日本が歴史と人権、領土問題で周辺国との和解を追求することが五輪精神にも合致する。
東亜日報は「歓迎」的な内容がいちばん少ない。でも、いろんな情報があって面白かった。
日本が世界で5番目に夏季五輪を2度以上開催する国家になった。
夏季五輪を2度以上開催した国は、発祥地であるギリシャを除いて米国、英国、フランスだけだ。
日本は世界で5番目だったんですね。韓国はことのほか「世界で何番目」「アジアで何番目」にこだわります。(→リンク)
韓国が、IOC総会の直前を狙いすましたように、「日本の8県産の水産物輸入禁止」を発表し、「日本は危険な国」というイメージを世界に印象づけて、東京での五輪開催は阻止しようとした理由が、次の一節からわかります。
1988年に夏季五輪を開催した韓国が日本に続き2度目の五輪開催の夢を叶えるなら、国民の自尊心も高まるだろう。2018年の平昌(ピョンチャン)冬季五輪に続き、2020年に東京夏季五輪が開かれるため、2024年か2028年の夏季五輪誘致を考えていた釜山市(プサンシ)の計画は実現が難しくなった。
実は韓国は釜山への誘致を進めていて、「アジアで初めて2回の夏季五輪を開催する国」になりたかったんですね。日本はすでに冬季に2回(札幌と長野)開催していますが、冬季よりも夏季のほうがエラい、という理屈なんでしょう。
平昌、東京に続いて釜山というのは、確かに難しい。韓国にとっては残念なことです。
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