今年の正月は、フィリピンで過ごしました。フィリピン人と結婚した三女の結婚式に参席するためです。娘は3年前に入籍し、年末で三歳になった娘がいるのですが、コロナ禍をはさんで3年越しの結婚式になります。
私たち夫婦にとって、2019年~20年の年末年始に行って以来、4年ぶりの訪比です。
4年前は年末に出発し、年始に帰ってきましたが、今回は年が明けてからの出発。そのほうが飛行機代が安かったからです。それでも、ZIPAIRという日系の航空会社で、往復一人12万円(手荷物、座席指定、機内食などのオプション込み)。
出発は、1月2日の8時55分成田発。
前日(元旦)の夕方、携帯の災害アラートがけたたましく鳴り響きました。
石川県で強い地震が起きたというのです。
テレビをつけると地震のニュース一色。東日本大震災の経験から、津波の情報と、避難の呼びかけが続きます。
被災地の方々には申し訳ないのですが、私たちは、成田空港への影響(停電など)のことが最初に気になりました。
この時点では津波や建物倒壊のニュースは入っておらず、首都圏のインフラなどへの影響もなさそうなので、11時過ぎにいったん就寝。
被害の全貌を知ったのは、帰国後(1月7日)のことでした。
早い便なので、電車では始発でも遅くなる。それで、車で未明(午前3時半)に出発し、空港近くの駐車場に車を預けました。
空港では、事前予約したモバイルWi-Fiを受け取ります。ZIPAIRは、自動チェックイン機を使い、トランクを預けるのもセルフ。出国審査も含め、ほとんど待ち時間なしにスムーズに進み、出発2時間前にはすべての手続きが終わりました。
機内で過ごす約4時間半は、もっぱら読書。格安航空会社なので、座席にスクリーンはなく、映画鑑賞というわけにはいきません。
マニラのニノイ・アキノ国際空港に着いたのは現地時間で午後12時半ごろ。
まだ、全体の旅程の半分にもなりません。
目的地であるイフガオ州キアンガンは、マニラの北方約350キロ。
飛行機や鉄道はなく、車も高速道路は途中まで。あとは山岳道路をひた走り、総所要時間は7~8時間に及びます。
空港には、娘夫婦が手配したヴァン(ハイヤー?)が迎えに来てくれました。
車には、二人のおばさん(D(三女の夫)のお母さんのお姉さんと、お母さんのいとこ)が、「英語ができるから」ということで、同乗していました。
それに対し、運転手は一人。イフガオからマニラ往復、700キロをぶっ続けで運転するのに一人とは…。
あとで聞いたところでは、運転手は二人の予定だったのが、当日になって一人がドタキャン。フィリピンあるあるです。
ドタキャン
それもあってか、運転手は安全運転に徹していました。高速道路では制限速度を遵守し、休憩もきちんととります。
親戚のおばさんたちは、「遅い」と文句を言っていたようですが、結局、途中の夕食休憩も含めて10時間近くかかり、宿についたのは11時を回っていました。
家を出てから約20時間の長旅でした。
バスの中で、モバイルWi-Fiをつなぎ、この日の夕方、日本の羽田空港で日航機と海保機が衝突炎上したという事故について知りました。
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