私の部署に、この4月から新入社員が入りました。キャリア採用で、31歳のメキシコ人。日本の大学を卒業し、ある業界紙で、日本語で記事を書いていたというから、日本語はペラペラ、読み書きも日本人並みです。
「スペインにも住んでの?」
「はい。小さい時は、おばあさんの田舎のガリシア地方で育ちました」
「スペインとメキシコは、同じスペイン語でも、少し違うんだよね」
「そうですね。ただ、ガリシアは、スペイン語ではなく、ガリシア語です」
「カタルーニャ語みたいな?」
「バルセロナとは場所が違います。北西の、ポルトガルの近くです。だから、ポルトガル語とも似ています」
「じゃポルトガル語もできるの?」
「はい、わかります。マドリードに行ったときは、ガリシア出身ということで、よくいじめられました」
「へえ、地域差別?」
「ええ、ガリシアは被差別地域なんです。バスクと同じで」
「バスクは有名だね。フランコが爆撃したときのことを、ピカソがゲルニカに描いたよね。バルセロナで見た」
「よくご存じですね。よく、サグラダファミリア教会について聞かれるのですが、私はまだバルセロナには行ったことがなくて」
「いつからメキシコに?」
「小学生からです。父の仕事の関係で、メキシコとスペインを行ったり来たりしてました」
「スペイン語以外にできる言葉はあるの?」
「ポルトガル語、イタリア語、フランス語、英語…、そうだ、ネパール語もできます」
「ネパール語! なんでまた」
「日本語学校に通っていたとき、中国人や韓国人が多かったのですが、あまり友達ができませんでした。でも、ネパール人たちが僕に対してとてもフレンドリーなので、友達になったんです」
「今、日本にネパール人が多いらしいね。この前調べたら、日本で日本語を学んでいるネパール人は、ネパール国内で学んでいる人の3倍だって」
「そうですか? 去年、カトマンズに行ったとき、町じゅう日本語学校の看板だらけでしたよ」
「ふーん、最近増えたのかな」
私が見た、ネパール国内での日本語学習者数の数字(4,262人)は、2015年のもの。それでも2012年にくらべて55%増ですから、その後も急増していて不思議ではありません。
「スペインにも住んでの?」
「はい。小さい時は、おばあさんの田舎のガリシア地方で育ちました」
「スペインとメキシコは、同じスペイン語でも、少し違うんだよね」
「そうですね。ただ、ガリシアは、スペイン語ではなく、ガリシア語です」
「カタルーニャ語みたいな?」
「バルセロナとは場所が違います。北西の、ポルトガルの近くです。だから、ポルトガル語とも似ています」
「じゃポルトガル語もできるの?」
「はい、わかります。マドリードに行ったときは、ガリシア出身ということで、よくいじめられました」
「へえ、地域差別?」
「ええ、ガリシアは被差別地域なんです。バスクと同じで」
「バスクは有名だね。フランコが爆撃したときのことを、ピカソがゲルニカに描いたよね。バルセロナで見た」
「よくご存じですね。よく、サグラダファミリア教会について聞かれるのですが、私はまだバルセロナには行ったことがなくて」
「いつからメキシコに?」
「小学生からです。父の仕事の関係で、メキシコとスペインを行ったり来たりしてました」
「スペイン語以外にできる言葉はあるの?」
「ポルトガル語、イタリア語、フランス語、英語…、そうだ、ネパール語もできます」
「ネパール語! なんでまた」
「日本語学校に通っていたとき、中国人や韓国人が多かったのですが、あまり友達ができませんでした。でも、ネパール人たちが僕に対してとてもフレンドリーなので、友達になったんです」
「今、日本にネパール人が多いらしいね。この前調べたら、日本で日本語を学んでいるネパール人は、ネパール国内で学んでいる人の3倍だって」
「そうですか? 去年、カトマンズに行ったとき、町じゅう日本語学校の看板だらけでしたよ」
「ふーん、最近増えたのかな」
私が見た、ネパール国内での日本語学習者数の数字(4,262人)は、2015年のもの。それでも2012年にくらべて55%増ですから、その後も急増していて不思議ではありません。
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