2週間ほど前に行った御徒町の韓国居酒屋「クニャンポチャ」に、別のメンバー(韓国人を含む)と行きました。
「なんでこのお店にしたの?」
「まあ、何となく、かな」
「ハハハ」
クニャンポチャは韓国語。「ポチャ」は「ポジャンマチャ(布張馬車、屋台式居酒屋)」の略語、「クニャン」は「ただ;何となく」というような意味です。
いっしょに行った韓国人女性に「クニャン」のニュアンスを聞いてみると…
「たとえば、男友達に会いたいときに、『会いに行くね』というと自尊心が傷つくので…。そんなとき、男友達に向かって、『クニャン来たよ』とか、『クニャン何気なく寄ったのよ』とか…」
(ふーん、「会いに行くね」と言うと、自尊心が傷つくんだ…)
別のところに感心してしまいました。
ところで、自尊心という言葉、日本語にもありますが、使用頻度は韓国語のほうがずっと高いと思います。
上の例でいえば、日本語では「自尊心が傷つく」とはいいそうにない。あえて言うなら「プライドが傷つく」かな。
日本語では、自尊心より、プライドとか誇りのような言葉を使うことが多い。
実際、『三省堂国語辞典』に「自尊心」という項目はなく、「自尊」の項の用例として載っているに過ぎない。
じそん【自尊】:自分というものにほこりをもち、品位を保つこと。「独立自尊・自尊心〔=プライド〕」
自尊心には、プライドという同義語が示されています。
一方、韓国の『標準国語大辞典』には、「自尊心」の項があります。
自尊心:他人に屈せず、自身の品位を自ら守る心。「自尊心が傷つくこと」「自尊心が強い人」「自尊心をかけた戦い」
韓国語の「自尊心」の語釈に「他人に屈しない」というニュアンスがあるところが、日本語とはやや違う気がします。
さきほどの例でいえば、男女間で、自分のほうから「会いたい」とか「好きだ」というと、「相手に屈した」ような気がするのかな。日本では、「きまりが悪い」程度で、自尊心の問題ではないような気がしますが。
日本語より韓国語のほうが、自尊心の使用頻度が高いのは、日本語には、プライド、誇りという似たような言葉があって、ニュアンスによって使い分けているのに、韓国語ではもっぱら「自尊心」を使うからだと思います。
三省堂国語辞典には、プライド、誇りが立項されています。
プライド〔pride〕:自分はすぐれている(だからきちんとしよう)と思う心。ほこり。自尊心。「プライドをきずつける・プライドを持て・プライドが高い〔『高慢だ』の意味にも。〕」
ほこり【誇り】:①自分は価値がある(ことをしている)と思う気持ち。プライド。「誇りを持って仕事をする・誇り高い男」②略
あるいは、日本人より韓国人のほうが自尊心が高いのか?
それはよくわかりませんが、虚栄心(허영심、ホヨンシム)は韓国人のほうが高そう。
きょえいしん【虚栄心】:うわべをかざりたがる心。みえをはろうとする心。「虚栄心の強い人」
それはともかく、その日、クニャンポチャでは終わらず、二次会(カラオケ)、三次会(Bar)までいって、あやうく終電に乗り遅れるところでした。
ただものでなかった「ただの居酒屋」
「なんでこのお店にしたの?」
「まあ、何となく、かな」
「ハハハ」
クニャンポチャは韓国語。「ポチャ」は「ポジャンマチャ(布張馬車、屋台式居酒屋)」の略語、「クニャン」は「ただ;何となく」というような意味です。
いっしょに行った韓国人女性に「クニャン」のニュアンスを聞いてみると…
「たとえば、男友達に会いたいときに、『会いに行くね』というと自尊心が傷つくので…。そんなとき、男友達に向かって、『クニャン来たよ』とか、『クニャン何気なく寄ったのよ』とか…」
(ふーん、「会いに行くね」と言うと、自尊心が傷つくんだ…)
別のところに感心してしまいました。
ところで、自尊心という言葉、日本語にもありますが、使用頻度は韓国語のほうがずっと高いと思います。
上の例でいえば、日本語では「自尊心が傷つく」とはいいそうにない。あえて言うなら「プライドが傷つく」かな。
日本語では、自尊心より、プライドとか誇りのような言葉を使うことが多い。
実際、『三省堂国語辞典』に「自尊心」という項目はなく、「自尊」の項の用例として載っているに過ぎない。
じそん【自尊】:自分というものにほこりをもち、品位を保つこと。「独立自尊・自尊心〔=プライド〕」
自尊心には、プライドという同義語が示されています。
一方、韓国の『標準国語大辞典』には、「自尊心」の項があります。
自尊心:他人に屈せず、自身の品位を自ら守る心。「自尊心が傷つくこと」「自尊心が強い人」「自尊心をかけた戦い」
韓国語の「自尊心」の語釈に「他人に屈しない」というニュアンスがあるところが、日本語とはやや違う気がします。
さきほどの例でいえば、男女間で、自分のほうから「会いたい」とか「好きだ」というと、「相手に屈した」ような気がするのかな。日本では、「きまりが悪い」程度で、自尊心の問題ではないような気がしますが。
日本語より韓国語のほうが、自尊心の使用頻度が高いのは、日本語には、プライド、誇りという似たような言葉があって、ニュアンスによって使い分けているのに、韓国語ではもっぱら「自尊心」を使うからだと思います。
三省堂国語辞典には、プライド、誇りが立項されています。
プライド〔pride〕:自分はすぐれている(だからきちんとしよう)と思う心。ほこり。自尊心。「プライドをきずつける・プライドを持て・プライドが高い〔『高慢だ』の意味にも。〕」
ほこり【誇り】:①自分は価値がある(ことをしている)と思う気持ち。プライド。「誇りを持って仕事をする・誇り高い男」②略
あるいは、日本人より韓国人のほうが自尊心が高いのか?
それはよくわかりませんが、虚栄心(허영심、ホヨンシム)は韓国人のほうが高そう。
きょえいしん【虚栄心】:うわべをかざりたがる心。みえをはろうとする心。「虚栄心の強い人」
それはともかく、その日、クニャンポチャでは終わらず、二次会(カラオケ)、三次会(Bar)までいって、あやうく終電に乗り遅れるところでした。
ただものでなかった「ただの居酒屋」