犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

韓国便り~寒気、感気

2016-11-02 23:54:54 | 韓国便り(帰任以後)

 韓国出張の朝、忘れ物はないか、念入りに点検します。以前の韓国出張でパスポートを忘れ、大変な目にあったからです。

(よし! OK)

 新大阪の改札口まできたとき、コートを着てこなかったことに気がつきました。

(アイゴ! 昨日の夜、ちゃんと用意していたのに!)

 しかし、取りに戻ると特急はるかに乗り遅れるし、一本あとでは到着時間がフライトぎりぎりになる。

 はるかに乗ってから、ソウルの天気を検索しました。

 本日の最低気温 零下2度!

 関西空港内のユニクロで、今盛んに宣伝しているライトダウン(6000円)を買いました。これが大成功。

 出張先に着くと、現地駐在員が迎えてくれました。心持ち赤い顔をしています。

「二日酔いですか?」

「違うんですよ。先週の土曜日から急に冷え込んで、風邪をひいてしまったんです。今も熱があるんです」


「それは失礼しました」


「残念ながら、今回は夜、おつきあいできません」


 10月末から大型の寒気団が張り出してきて、韓国には本格的に冬が到来しました。

 ところで、風邪のことを韓国語ではカムギといいます。漢字語で、漢字表記は「感気」。日本語では「寒気」と同じ音になりますが、韓国語では寒気のほうは「ハンギ」なり、音が違います。

 出張時にいつもつきあっていただく在韓日本人も、生憎、日本に帰っていてすれ違い。韓国の知り合いに、久しぶりに電話してみました。

「ああ、犬鍋さん、オレガンマニムニダ(お久しぶりです)」

「急なんだけど、今晩、空いてる」


「今晩ですか…。ちょっと遅くなりますが…」


「場所はどこにしましょうか」


「ぼくは8時まで、シンドリム(新道林)で用事があります。実は父は倒れて入院してるんです。面会時間が8時までなので、そのあとなら」


「それは大変ですね。僕は仁寺洞だから、中間のノリャンジンでどうですか」


「そうしましょう」


 冬は魚がおいしい。魚市場にいけば、クァメギがあるかもしれないし。

 ということで、ノリャンジン水産市場に行くことになりました。


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