ホテルに着いたのは夜。常宿にしているホテルでチェックインを済ませ、部屋に入るなりタバコに火をつけた。金浦空港で吸わなかったので、中毒症状がでていたものと思われます。
ところが灰皿がない。
(おかしいなあ、喫煙室を頼んでおいたはずなのに)
くわえタバコのまま、フロントに電話します。
「あの、灰皿がないんですけど…」
「あ、そちらは禁煙室です」
「えっ? 喫煙室を予約したはずですが」
「あいにく喫煙室が満室で、禁煙室しかおとりできませんでした。明日は空きますので、変更することが可能です」
「でも、もうタバコに火をつけて、今手に持ってるんですけど」
「お吸いになってもかまいません」
(!)
「今晩も吸えるんですか?」
「ネー、ケンチャンスムニダ」
(!!!)
なんてありがたいんだ!
という気持ちと同時に
なんていい加減なんだ!
という思いが込み上げました。こういうユトンソン(融通性)が韓国の魅力です。
なお、喫煙天国の韓国ですが、喫煙環境はますます悪化しつつあり、こんなニュースもありました。
KBSニュース2012年6月27日
〈アンカー〉
全国のすべてのレストラン、高速道路のサービスエリアが段階的に全面禁煙になります。飲み屋とコーヒーショップの多くも禁煙区域となります。朴テギ記者がお伝えします。
〈レポート〉
保健福祉部は、段階的に飲食店を全面禁煙区域に指定する、国民健康増進法施行規則改正案を発表しました。
改正案によれば、店舗面積150平方メートル以上の一般飲食店、休憩飲食店、製菓店は、来る12月8日から全面禁煙区域になります。店舗面積100平方メートル以上の店舗は2014年から、その他の小規模店舗は2015年から、それぞれ全面禁煙区域に指定されます。
一般飲食店と休憩飲食店には、食堂以外に相当数の飲み屋、コーヒーショップが含まれており、全国で68万以上の店が該当します。また、12月8日からは、高速道路サービスエリアの建物と付属施設、および指定文化財とその保護区もすべて禁煙区域になります。
福祉部は、受動喫煙が深刻な状況であり、飲食店の喫煙者は、外部と遮断された喫煙室を利用しなければならないと説明しました。
KBSニュース朴テギでした。
アメリカのように、ホテルが全面禁煙にならないことを願うばかりです。
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