犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

韓国便り~伝説の試合

2012-07-24 23:52:06 | 韓国便り(帰任以後)

 話は最終日に飛びますが、帰路の金浦空港、ANAの窓口の手前に行列があったので、搭乗手続の列だと思って並びかけました。しかし、どうも窓口につながっているようではない。それで、列から離れ、ANAの窓口に並び直しました。

 手続きが終わって、さきほどの行列が気になってみてみると、件の紳士は張本勲氏でした。そして行列をしている人たちは手に手に色紙とか、野球ボールをもっていて、そこにサインをもらっているんですね。


 張本勲といえば、いうまでもなく日本球界を代表する大打者。3085本の通算安打は、イチローが日米通算の安打数で抜くまで、日本記録でした。

 いまは、日曜日のTBSサンデーモーニング、スポーツコーナーのレギュラー解説者として、「喝」を入れています。

 巨人ファンだった私は、長島が引退したあと、王貞治とクリーンナップを組み、OH砲と呼ばれていた頃のことをよく覚えています。

 私もサインをもらおうかとおもいましたが、ノートの切れ端にサインをもらうのも失礼かと思い、やめました。

 前日の深酒であまり食欲がなく、ホテルの朝御飯をあまり食べなかった私は、ちょっと腹拵えをしようと、空港奥のフードコートに行って、ムッレンミョン(冷麺)を食べました。

 するとしばらくして、今度は槙原選手がやってくるではありませんか。

 槙原選手は、やはり巨人で活躍した速球投手にして完全試合達成者。日本のプロ野球界では、槙原選手が1994年に達成して以来、18年間出ていません。

(なんか、韓国で野球のイベントがあったんだな)

 そして、入国審査を済ませた後、今度はトイレの前で、中から出てきた駒田選手に出会いました。駒田選手も巨人の4番バッター。二千本安打達成の強打者です。

(張本、槙原に続いて駒田まで…。もっといそうだな)

 その予想は当たりました。羽田に着いてから、荷物が出るのを待っていると、今度は元西武の石毛選手、そして元ロッテの村田投手がいるではありませんか。そのほかにも、体格のよい初老の紳士たちがいましたが、顔に見覚えがないので、もしかしたら私の知らない元パリーグの大物かもしれません。

 帰ってから調べると、ちょうど私が帰った日の前日に、蚕室(チャムシル)の野球場で、日韓のプロ野球OBを集めた、「レジェンドマッチ(伝説の試合)」というイベントがあったようなのです。

日本側のメンバーは、

団長:張本勲(=張勲)

監督:藤田平

選手:佐々木主浩、槙原寛己、落合英二、西崎幸広、金村暁、村田兆治、津野浩(以上、投手)
清原和博、伊東勤、福原峰夫、藤本博史、駒田徳広、石毛宏典、初芝清、笘篠賢治、村上隆行、高橋智(以上、野手)

 結果は、引退後あまり日のたっていない選手を集めた韓国が5-0で勝利。日本版中央日報に記事がありました(→リンク)。

 大魔神(佐々木選手)や清原選手なども来ていたのですね。張本氏が団長を務めたのは、在日韓国人で韓国での知名度が高かったからでしょう。

 私が見た翌日のTBSサンデーモーニングには、いつもどおりに張本氏が登場。しかし、レジェンドマッチはニュースバリューがなかったのか、触れられることはありませんでした。オールスターやら、サッカーの五輪壮行試合(男女)やら、ボクシングの世界戦など、ビッグイベントが目白押しでしたからね。


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