最近、川越に住む次女が、大きなカリフラワーをくれました。
「近所の農家の人からもらったんだけど、うち、あまり食べないし…」
「そういえば、うちもあんまり買わないね。ブロッコリーはよく食べるけど」
また昔話になって恐縮ですが、わたしの子どもの頃、カリフラワーはたまに食べましたが、ブロッコリーは食卓にのぼることはなかった。というより、ブロッコリーは存在していなかったと思います。
ブロッコリーが日本に広まったのは、1970年代以降。
その後も普及が進み、つい最近のニュースでは、令和8年度から「指定野菜」に昇格するということです。
ブロッコリーが15品目目の「指定野菜」に ジャガイモ以来52年ぶり追加へ 農林水産省(産経新聞)
「指定野菜」というのは、食卓に身近な野菜で、国が安定供給に努めるもの。価格下落の際には生産者に手厚い補助金が支払われるそうです。
現在の指定野菜は、キャベツ、キュウリ、サトイモ、ダイコン、玉ねぎ、トマト、ナス、ニンジン、ネギ、白菜、ジャガイモ、ピーマン、ホウレンソウ、レタスの15品目。
カリフラワーは含まれていません。
キッチンにある巨大なカリフラワーを見て、D(三女の夫、フィリピン人)が驚きます。
「わっ! おおきいね」
「ホワイトブロッコリーだよ」
娘が英語で解説します。
「ホワイトブロッコリー? そんな英語ないよ。カリフラワーでしょう?」
「ハハハ、そうなの? カリフラワー、知ってるんだ。ブロッコリーと形が同じだから、英語ではホワイトブロッコリーって言うのかと思った」
娘は、アスパラガスの例から類推したんでしょう。
ホワイトアスパラガスとグリーンアスパラガスは、育て方が違うだけで、まったく同じ植物。「ホワイト」のほうは日に当てないで育てるようです。
一方、ブロッコリーとカリフラワーは、形は似ているけど、違う種類の植物です。
「ホワイトブロッコリー」というのは、英語として間違っているだけじゃなく、植物学的にも間違っていたわけです。
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