センガン:生(なま)の肝(きも)。
要するにレバ刺しのことです。
私が韓国で初めてレバ刺しを食べたのは,ミョンドンの小さな路地の奥にある焼き肉/ホルモンの店。
カルビ,ドゥンシム,ヤン(ミノ),コプチャン(小腸)などの焼き物を注文すると,サービスとしてレバ刺しとチョニヨプ(生センマイ)が出ました。それをごま油と塩で食べると旨い。焼酎にぴったりです。
メインディッシュよりもこのサービス品に惹かれ,何度も通いましたが,あるとき工事中になった。新装オープンかと思ったら,そのまま店が代替わり。レバ刺しが食べられなくなりました。
レバ刺しを出す店は意外に少ない。何回か前に紹介した高級ホルモン屋の良味店にもありません。
「タン塩」が目的で通った店,イテウォンのウリガーデンや二村洞の早稲田屋にはあるのですが,有料。それも結構高い。
その後,数年がかりで探した,レバ刺しをタダで出す店が三つあります。
一軒は,新村。
店の名前は忘れましたが,西江大学のほうへ行く道を左に入った左側の小さな店です。学生街なので,価格も安い。
メニューはただ一つ,ヤンコプチャン。
ヤン(ミノ)とコプチャン(小腸)だけでなく,テッチャン,マクチャンなどさまざまなホルモンと,ピーマン,ネギ,マヌル(ニンニク)などをテーブルの上の巨大なフライパンで炒める。
仕上げは店のご主人が出てきて,焼酎を注ぎます。そしてフライパンを傾け,引火させる。一瞬,大きな炎があがり,場が盛り上がります。
このようなパフォーマンスもあるので,店はいつも盛況。お目当てのレバ刺しをおかわりしても文句を言われません。
もう5年以上前でしょうか。初めて行ったときは,1人前8000ウォンという安さ。その後,いくたびに1000ウォンずつ上がって,たぶん今は一人前12000ウォンぐらいでしょうか。それでも,まだまだお手頃価格です。
もう一軒は,鍾路。
大通りから一本北側の通称ピマッコルの一画にある「デソンカルビ」。
こちらは場所柄,サラリーマンが多い。小さくて汚い店ですが,値段はそんなには安くない。各種ホルモンが1人前1万8000ウォンぐらいでしょうか。
でも,レバ刺しは無料サービス。
新村のほうが安いのですが,あちらは出遅れると満員で待たなければならない。鍾路のほうは会社から近いうえ,そんなに混んでいないのでよく通ったものです。
ただ,しばらく行っていないので,まだあるかどうかわかりませんが…。
三つ目は,駐在の最後のほうで紹介してもらった馬場洞。こちらについては前に書いたことがあります(→リンク)。
真っ白で味はありません。
狂牛病の恐れがあると言って手をつけない人が多かった。
ブラロという白いスープなのですが、現地の物価では
比較的高かった覚えがあります。
骨を割り中のゼリー状の骨髄を出して食べます。
私には珍味でしたが、、
材料は現地の牛か水牛を使っていると聞きました。
ちなみに、フィリピン人は生ものを食する習慣はありません。何度かアメーバーに罹ったせいか、アノ国へ行ったら食べ物には神経質になってしまいます。 (笑
検索してみましたが,
http://www4.point.ne.jp/~p-alice/Explanation/menu/bulalo.html
韓国のソルロンタンそっくりですね。
フィリピンには行ったことがありませんが,行く機会があれば食べてみたいと思います。
マニラ近辺では一品料理ですが、ミンダナオのダバオに
行きますと、バスターミナルの屋台でも食べられる庶民の味です。