犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

英語の童謡

2022-09-09 23:51:58 | 日々の暮らし(2021.2~)
 孫の父親がフィリピン人ということで、最近は英語の童謡を聞かせたりもします。

 私や妻にとって、英語の勉強にもなりますね。

 ただ聞いていても聞き取れないことが多いので、本で歌詞を確かめることもあります。

 たとえば、Row, Row, Row Your Boat(ボートを漕ごう)の歌詞はこうでした。

Row, row, row your boat,
Gently down the stream.
Merrily, merrily, merrily, merrily,
Life is but a dream.


こいで、こいで、こごうよ、ボートを
ゆっくり、流れにそって
楽しく、楽しく、楽しく、楽しく
人生なんて、夢のようなもの




 最後の一節、Life is but a dream「人生夢のごとし」

 童謡とは思えない深みがあります。

 高校の時に暗記させられた『奥の細道』の冒頭を思い出しました。

 月日は百代の過客にして、行き交ふ年もまた旅人なり

(月日は永遠の旅人であり、やってきては過ぎていく年も旅人である)
―松尾芭蕉「奥の細道』

 その中の「百代の過客」は、唐の李白の詩を踏まえたもの。

夫天地者万物之逆旅、光陰者百代之過客。
而浮生若夢、為歓幾何。

夫れ天地は万物の逆旅にして、光陰は百代の過客なり。
而して浮生は夢のごとし、歓を為すこと幾何ぞ。

そもそも天地は万物を迎え入れる宿であり、時の流れは永遠の旅人だ。
そしてはかない人生は夢のように短いものであり、喜び楽しむ時間はどれほどあるだろうか。


 還暦を過ぎ、芭蕉(1644~1694年)や李白(701~762年)よりも長生きしてしまった身に染み入る一節です。

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