二日目の夕食は思ったより早くお開きになり,9時ごろにホテルに着きました。
連れの中国系日本人は,タイ式マッサージが大のお気に入りで,ホテル内のマッサージルームに予約を入れにいく。ほかの二人は女性(日本人と韓国人)で,翌日に備えて早めに休むという。私は,ちょっと飲み足りない気がしたので,一人で飲みに行くことにしました。
とはいっても,土地勘があるのはスクンビットのみ。事務所移転前によく泊まっていたホテルのある地域で,ここから車で20分ぐらいです。2月に出張に来たとき,そこのバーに飲み残したスコッチがあったはず。そのままにしておくのはもったいないし,5月に被害を受けたというスクンビットを見ておきたい気もあるし…。ま,どちらも言い訳で,とにかく飲みに行きたかったわけです。
ホテルの前の流しのタクシーを拾う。
「パイ タノン スクンビット ソイ イーシプソーン クラップ」
(スクンビト22番通りに行ってください)
通じたのを確かめてから乗り込みます。タイ語の勉強にと,運転手さんにちょっと話しかけてみましたが,無口な運転手さんで,話ははずまない。道は順調で,15分ほどで着きました。街路を注意して見ていましたが,夜目でもあり,5月の被害を思わせるものは何も見当たらない。
目当てのバーに入ってみると,客はなし。店の名前はそのままでしたが,見覚えのないママが出て来る。
「3カ月前にかわったんです」
前に来たときから,もうずいぶん日が経っているし,ママも代替わりしたということで,キープボトルが残っているか不安になりましたが,探してもらったらまだありました。キープ期間は1年だそうです。
前回,私のテーブルについた女の子もまだいました。そのときは店に入ったばかりで,日本語はからっきしできなかった。話してみると,半年経ってもぜんぜん進歩がないですね。客が少なくて,お客さんと練習する機会も少なかったのかもしれません。
「5月はたいへんだったでしょう」
「ええ,店に被害はなかったけれど,お客さんがさっぱりで」
とママ。観光客も出張者も激減したあおりで,外国人を相手にしている飲み屋や飲食店は,軒並み閑古鳥が鳴いているようです。結局,私のあとにやはり一人でやってきた日本人のみ。早晩つぶれるかもしれません。
店を出たのは11時半ごろ。店のママがタクシーを拾ってくれ,ホテルの位置を説明してくれました。
タクシーの運転手さんは私より少し若い感じの,おしゃべり好きな人でした。しゃべるといっても,私の語彙は限られている。運転手さんの言葉は断片的にしかわかりません。
「楽しかったですか。女の子,かわいかったですか」
みたいなことを聞いてきたので,
「ええ,でも自分の娘より若い子で,困りました」
「娘さんは何才ですか」
ここから「家族紹介会話」になったので,なんとかついていけます。
「4人いて,いちばん上が23歳で…」
「私も娘が二人いるんです」
子どもの話をするとき嬉しそうなのはバンコク共通ですね。運転手さんのお子さんはまだ小学生だそうです。
「で,お店の子と娘さんとどっちがかわいいですか」
「もちろん娘です」
この答えがずいぶん受けたようで,運転手さん,しきりに笑っています。
「日本にはいつ帰るんですか」
「明日の夜です」
ソウルではよく,(じゃあ,自分の車でいきなさい。安くします)なんていうことになるので,
「でも会社の車で行きます」
と急いで付け加える。でも,そういう意図はなかったようです。
ある程度言葉が通じて,こちらも気分がよかったので,チップをちょっとはずみました。
連れの中国系日本人は,タイ式マッサージが大のお気に入りで,ホテル内のマッサージルームに予約を入れにいく。ほかの二人は女性(日本人と韓国人)で,翌日に備えて早めに休むという。私は,ちょっと飲み足りない気がしたので,一人で飲みに行くことにしました。
とはいっても,土地勘があるのはスクンビットのみ。事務所移転前によく泊まっていたホテルのある地域で,ここから車で20分ぐらいです。2月に出張に来たとき,そこのバーに飲み残したスコッチがあったはず。そのままにしておくのはもったいないし,5月に被害を受けたというスクンビットを見ておきたい気もあるし…。ま,どちらも言い訳で,とにかく飲みに行きたかったわけです。
ホテルの前の流しのタクシーを拾う。
「パイ タノン スクンビット ソイ イーシプソーン クラップ」
(スクンビト22番通りに行ってください)
通じたのを確かめてから乗り込みます。タイ語の勉強にと,運転手さんにちょっと話しかけてみましたが,無口な運転手さんで,話ははずまない。道は順調で,15分ほどで着きました。街路を注意して見ていましたが,夜目でもあり,5月の被害を思わせるものは何も見当たらない。
目当てのバーに入ってみると,客はなし。店の名前はそのままでしたが,見覚えのないママが出て来る。
「3カ月前にかわったんです」
前に来たときから,もうずいぶん日が経っているし,ママも代替わりしたということで,キープボトルが残っているか不安になりましたが,探してもらったらまだありました。キープ期間は1年だそうです。
前回,私のテーブルについた女の子もまだいました。そのときは店に入ったばかりで,日本語はからっきしできなかった。話してみると,半年経ってもぜんぜん進歩がないですね。客が少なくて,お客さんと練習する機会も少なかったのかもしれません。
「5月はたいへんだったでしょう」
「ええ,店に被害はなかったけれど,お客さんがさっぱりで」
とママ。観光客も出張者も激減したあおりで,外国人を相手にしている飲み屋や飲食店は,軒並み閑古鳥が鳴いているようです。結局,私のあとにやはり一人でやってきた日本人のみ。早晩つぶれるかもしれません。
店を出たのは11時半ごろ。店のママがタクシーを拾ってくれ,ホテルの位置を説明してくれました。
タクシーの運転手さんは私より少し若い感じの,おしゃべり好きな人でした。しゃべるといっても,私の語彙は限られている。運転手さんの言葉は断片的にしかわかりません。
「楽しかったですか。女の子,かわいかったですか」
みたいなことを聞いてきたので,
「ええ,でも自分の娘より若い子で,困りました」
「娘さんは何才ですか」
ここから「家族紹介会話」になったので,なんとかついていけます。
「4人いて,いちばん上が23歳で…」
「私も娘が二人いるんです」
子どもの話をするとき嬉しそうなのはバンコク共通ですね。運転手さんのお子さんはまだ小学生だそうです。
「で,お店の子と娘さんとどっちがかわいいですか」
「もちろん娘です」
この答えがずいぶん受けたようで,運転手さん,しきりに笑っています。
「日本にはいつ帰るんですか」
「明日の夜です」
ソウルではよく,(じゃあ,自分の車でいきなさい。安くします)なんていうことになるので,
「でも会社の車で行きます」
と急いで付け加える。でも,そういう意図はなかったようです。
ある程度言葉が通じて,こちらも気分がよかったので,チップをちょっとはずみました。
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