タイには同性愛者が多い。
私が2002年に初めてタイに行ったとき、ゲイ(ニューハーフ)のショーを見に行きました。観客は日本人(それも女性)が多かったのに驚きました。こういったショーがおおっぴらにあって、人気を博している。
数年前には、タイの中学校で、女性用、男性用以外に、中性用(?)のトイレができたことがニュースになっていました。性同一性障害の生徒のためのものでしょう。
タイに、特別同性愛や性同一性障害が多いのか、比率は他の国と同じだが、カミングアウトしやすい環境なのか? たぶん後者ではないかと思います。
今回、夕食後の二次会で、日本人の経営するバーに行きました。
カウンターの内側にいたのは、最初、男性かと思いましたが、話してみると女性でした。髪形は短髪で七三に分けている。しかし、肌のきれいさは女性のものです。
ここに連れてきてくれた人によれば、「おなべ」なんだそうです。店のタイ人従業員とはタイ語で話していました。
「タイは長いんですか」
「まだ1年ちょっとです」
「タイ語、うまいですね」
「いや、まだまだですよ」
語学上達の早道は、恋人を作ることだ、と言われますが、きっとタイで彼女(?)を作ったのでしょう。
連れが、からかって「彼女」のことを聞いたりすると、頬をぽっと赤らめるところがかわいい。
年齢不詳ですが、店を出たあとに連れに聞くと25歳だとか。
日本を出るのは大きな決断だったでしょうが、それだけ日本は同性愛者にとって住みにくい国なのかもしれません。
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タイがカミングアウトしやすいとすれば、
熱心な仏教国でありながらヒンドゥー教の下地も色濃く残っており、中国の儒教文化の影響が弱かった。
ベトナム戦争時、タイは米軍の保養地となって、米兵目当てのセックス産業が盛んになり、リップスティックショーとよばれるゲイのショービジネスが流行したようです。
ゲイはお金が稼げたわけです。
というようなことかもしれません。
カミングアウトしやすい理由が、ベトナム戦争時代のゲイのショーかもしれない、というのは卓説ですね。