タイには、お酒を飲んではいけない日というのがあります。選挙の日とか、仏教がらみの祝日などです。
私がタイに着いた日が、まさに禁酒日でした。
マカブーチャ(万仏祭)。
お釈迦様にまつわる祝日なんだそうです。
ホテルには夕方チェックインし、その日は仕事がなかったのですが、酒を飲めないのではしかたがない。
「ちょっと散歩でもしようか」
「そうですね」
出張の同行者は、二回目のバンコク。
私たちがいつも泊まるホテルは、歓楽街として有名なラチャダー通り。風俗系の店も多いのですが、周辺には伝統的なマーケットもあります。
仏教というよりヒンズー教っぽい寺院を見物し、ごみごみした服のマーケットを歩き回ります。だんだんお腹がすいてきました。
「レストランはあまりないですね」
「やっぱりスクンウィットに行こうか」
ラチャダー通りの下は地下鉄が走っています。それに乗って、スクンウィットに出ました。お店の多そうなソイ(路地)に入り、小ぎれいなタイ料理屋に入りました。
店はすいていて、西洋人らしき4人組がいるだけ。
「あれ? ビール飲んでるよ」
「ほんとだ」
われわれも頼んでみると、ふつうにビールが出されました。
「禁酒日じゃなかったのか」
翌日、現地事務所の駐在員に聞いてみました。
「どんな店ですか」
「どうって、あまり特徴のないタイ料理屋ですけど」
「勘定は手書きだったんじゃありませんか」
「さあ、覚えてないなあ」
「大きな店は、レジで記録が残って、あとで罰金をとられますからね」
そういうことだったのか。
法律があってもあまり守られないのは韓国と似ています。
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