ミャンマーの後はバンコク。
バンコクでは、直前に繁華街で2件の爆弾事件があり、空港での警備がいつもより厳重でした。
犯人について諸説あり、まだ捕まっていなかったので、現地事務所からは、空港と事務所、ホテル以外、むやみに出歩くべからず、という禁足令が発令されていました。
業務後の食べ歩き、飲み歩きがバンコク出張の楽しみの一つだったのに、残念なことです。
「実際、どうなんですか」
現地駐在員に聞いてみました。
「危ないところは限られていますから、あまり心配ありませんよ」
「スクンビットなんかは?」
「ああ、いちおう「危険地域」に指定されてますけどね、引っ越すわけにもいかないし、どうしようもないでしょう、ハハ」
スクンビットは、日本人駐在員が多く住み、日本人向けの飲み屋も多い。
とはいえ、会社の指示に逆らうわけにもいかず、夕食は事務所またはホテルの近くで済ませ、夜はホテルで静かにしていました。
最後の夜、ホテルの隣に最近できたオープンスペースのバーに行ってみました。
店には、真っ白なドレスのようなコスチュームの女性が数人います。ビールのキャンペーンガールでしょうか。しかし、いつもならコスチュームにバドワイザーとかタイガーとかのロゴが入っているのに、それがない。
席に着くと、そのうちの一人が注文をとりに来たので、
「ビール。何があるの」
「シンハーとハイネケン」
「じゃシンハーで」
ビールを運んできたとき、向こうから英語で話しかけてきました。
「どこからですか?」
「日本です」
「私も飲んでいいかしら?」
おっと、そう来ましたか。彼女はビールのキャンペーンガールではなく、新手の風俗嬢のようです。
「ドゥームラオアライ(何飲むの?)」
「プートゥパーサータイダーイ(タイ語しゃべれるのね)。テキーラよ」
「テキーラ?」
彼女の説明によると、女の子にテキーラ三杯おごると、30分席にいてくれるというシステムのようです。
「タオライ(いくら?)」
「600バーツ」
2000円以上か…。
きれいだし、感じのいい女の子だったので、OKしました。年齢は26歳。出身はチェンライだそうです。チェンライというのは北部の地方都市で、バンコクに働きに出てくる女性がけっこう多い。貧しい地方なのでしょう。
「日本人はよく来る?」
「あんまり。中国人が多い。中国人、うるさいね」
「韓国人は?」
「たまに来るけど、けちだから…」
「ぼくは韓国語、できるよ」
「オッパー! サランヘヨ!」
「韓国語できるんだ」
「これだけ。ドラマによく出てくるでしょう」
タイでも韓流ブームが起きているとは聞いていましたが、いまも続いてるんでしょうか。
結局、さらに30分延長し、私はビール2本、彼女はテキーラを6杯飲み干して、かなり酔っぱらっていました。
5000円以上払いましたが、1時間の料金としてはかなり高くつきました。
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