犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

バンコク便り~終わった人

2019-04-08 23:11:31 | バンコク便り
 3年ぶりのタイ出張です。

 日本は「花冷え」が続いていますが、タイは「暑季」。


 雨は降らず、気温は38度に達っする猛暑です。

 タイ最大の休暇、ソンクラーン(水掛け祭)の直前で、チケットが取りにくいうえに高額。いちばん安いタイ航空でも、往復で15万円近く取られました。


 機内の邦画も数本しかなく、そのなかから「終わった人」を選びました。


 2018年制作、舘ひろし、黒木瞳主演。


〈あらすじ〉(ネタばれ注意)
 大手銀行から出向していた会社を、62歳で定年退職。

 仕事しか生きがいがないので、定年後何をしていいかわからない。
 生まれ故郷の岩手の文学者(石川啄木)を研究しようかとも思うが、ある日、ジムでIT系ベンチャー企業の社長と知り合い、学歴(東大卒)と経歴(メガバンク)を買われて顧問になる。
 海外(ミャンマー)との商談をまとめたり、もといた銀行から融資を引き出すなど、それなりにやりがいをもって仕事をしている中、社長が急死。
 残った社員に乞われ、妻の反対を押し切って、後任の社長に就任。ところがミャンマー企業が汚職で摘発、3億円の資金は戻らず、銀行からは借金の取り立てにあう。
 これまで貯めた私財をなげうっても、まだ多額の借金が残る…。妻や娘からは責められ、家庭崩壊の危機。
 故郷盛岡で、高校のラグビー部時代の友だちと再会し、震災復興のNGOに身を投じる…。

 近い将来に迫った定年。私の長女は盛岡に嫁ぎ、次女の夫はラグビー選手、ミャンマーに関わったり、子供も孫も女の子…。

 いちいちキーワードが符合して、数年後の自分の姿に重なって見えてしまいました。
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