ミサイル発射，韓国の反応

　シン・ヘチョルという韓国の歌手が，北を支持する発言をして新聞を騒がせています。

朝鮮日報４月８日


シン・ヘチョル「北のロケット発射を祝う…わが国も核をもつべき」発言に猛反発

　最近，予備校の広告で物議を醸した歌手シン・ヘチョル（４１）が，今度は北朝鮮の長距離ロケット発射を「祝う」と述べ，話題になっている。

　シン・ヘチョルは８日，自らのホームページに「慶祝」と題してアップした文章で，「朝鮮民主主義人民共和国が至極当然の主権に基づき，また適法な国際手続きにより，ロケットの発射に成功したことを同じ民族の一員として祝う」と述べた。

　シン・ヘチョルは「核保有は帝国主義の侵略に対抗する弱小国の，最も効率的かつほとんど唯一の方法であることを考えるとき，われわれ培達民族が４３００年の歴史上初めて外国勢力に対抗する自主的態勢を整えたことを喜ぶとともに，大韓民国の核主権に応じた核保有と長距離ミサイルの保有を念願する」とも述べた。

　これに対してヤフーの「ｋｂｋ…」は「現政権を批判するのはかまわないが，北朝鮮政権を称賛するかのような態度は，まったく思慮の足りない誤った行為」「自らの独裁政権を維持するために核とミサイルを作る一方で国民が餓死しても意に介さないあのような行為が，なんで弱小国として当然の行為と言えるのか」と批判した。「ｌｅｅ…」も「いたずらに目立って関心を引こうとするやり方は北朝鮮と同じだ」と指摘した。

　「ｄｉｎｇ…」は「自分の家族や兄弟さえ殺せる連続殺人犯に手榴弾を握らせて，これでわが家も泥棒から守れるようになってよかったと騒ぐのと同じ」と書いた。また「北へ強制送還すべし」「いっそ北へ行けばいい」というコメントも出てきた。

　一方，「健全な思考と判断力のある健康な大韓民国国民の心情を代弁している」「民族の誇りを胸に(ロケット発射を)祝う」と同調するコメントも出てきている。

　かつて，金ワンソプという評論家が，「日帝時代は祝福だった」と，自らのホームページに書き，総攻撃を受けたのを思い出しました。その後，ホームページの内容を「親日派のための弁明」にまとめ，韓国では発禁，日本ではベストセラーになったのはご存じの通り。（→リンク）

　冒頭の「予備校の広告」というのは，自分がレギュラー出演しているラジオ番組で，常々大学受験批判，予備校批判をしているにもかかわらず，大手予備校のコマーシャルに出たこと。

　要するに，確固たる信念があるわけじゃなく，単なる目立ちたがり屋なんでしょう。これも金ワンソプと似ている。

　「日帝…」のときと違うのは，同調者が出てきていること。新聞の論調も，反論を紹介するだけで，歯切れが悪い。反日では一枚岩になれるけれど，反北のほうはそうはいかないようです。