飛翔体という言葉は韓国では使いませんが,その代わり,「発射体」という漢字語が使われているようです。
[社説](国民日報2008年10月21日)
国産宇宙ロケットの発射成功を待望する
来年第2四半期に発射される予定の国産初の宇宙ロケット発射体KSLV-Ⅰが,一昨日全羅南道高興ナロ宇宙センターで公開された。KSLV-Ⅰの威容は,米国発グローバル金融危機と中国発メラミン恐怖で萎縮した私たちの心を,束の間ではあるが和ませてくれた。特にこの日行われた1段ロケットと2段ロケットの連結模擬組み立て試験が成功し,ロケット発射への明るい展望が開けた。
高さ33メートル,重さ140トンのこの発射体が,「科学技術衛星2号」を搭載して宇宙空間に打ち上げられる瞬間,私たちは世界で13番目の発射基地保有国であると同時に,名実共に世界第9位の宇宙強国としてそびえ立つことになる。考えただけでも,今から胸が熱くなる快挙だ。
総予算3125億ウォンをかけて推進している国産宇宙ロケットが発射に成功すれば,宇宙航空分野だけでなく精密機械製造,バイオテクノロジー,新薬開発分野など,次世代産業全般に,莫大な波及効果を及ぼすことになる。21世紀,わが国の経済をリードする産業を育成するという面においても,国産宇宙ロケット発射は,絶対に成功しなければならないプロジェクトだ。
政府は,国産宇宙ロケットの自力発射に続き,2017年,1.5トンクラスの低軌道実用衛星を打ち上げる韓国型発射体KSLV-Ⅱを独自開発・発射し,これを通じて得られた技術で,2020年,月探査衛星をも発射する計画だ。
だが困難は少なくない。まず世界的に見て,初回の発射に成功する確率は30%に満たない。ロケット発射はそれほど緻密で難しい作業なのだ。時間を焦れば水泡に帰す確率が,他のどの分野より大きい。
そうした点で不安は大きい。当初,今年12月に予定されていたKSLV-Ⅰ発射が,1段ロケット開発の遅れと宇宙センター発射台のシステム整備の遅れで,半年ほど延期された。今後もこうしたトラブルが発生しないとはかぎらない。さらに,まだ発射体の技術が相当不十分な状況で,ロケットの性能をどこまで高められるかも課題だ。
万事,慎重を期すに越したことはない。発射直前まで綿密周到な点検と緻密な仮想演習を行って,わずかな誤差もない完璧なロケット発射がなされることを願う。
まだ実現していない快挙に,今から胸を熱くしているほどに,韓国全国民の期待は大きい。
第2四半期といえば,4~6月。まもなくのはずですが,北がミサイル発射を成功させた現在,「決して失敗できない」というプレッシャーから,残念な結果にならなければいいのですが。
[社説](国民日報2008年10月21日)
国産宇宙ロケットの発射成功を待望する
来年第2四半期に発射される予定の国産初の宇宙ロケット発射体KSLV-Ⅰが,一昨日全羅南道高興ナロ宇宙センターで公開された。KSLV-Ⅰの威容は,米国発グローバル金融危機と中国発メラミン恐怖で萎縮した私たちの心を,束の間ではあるが和ませてくれた。特にこの日行われた1段ロケットと2段ロケットの連結模擬組み立て試験が成功し,ロケット発射への明るい展望が開けた。
高さ33メートル,重さ140トンのこの発射体が,「科学技術衛星2号」を搭載して宇宙空間に打ち上げられる瞬間,私たちは世界で13番目の発射基地保有国であると同時に,名実共に世界第9位の宇宙強国としてそびえ立つことになる。考えただけでも,今から胸が熱くなる快挙だ。
総予算3125億ウォンをかけて推進している国産宇宙ロケットが発射に成功すれば,宇宙航空分野だけでなく精密機械製造,バイオテクノロジー,新薬開発分野など,次世代産業全般に,莫大な波及効果を及ぼすことになる。21世紀,わが国の経済をリードする産業を育成するという面においても,国産宇宙ロケット発射は,絶対に成功しなければならないプロジェクトだ。
政府は,国産宇宙ロケットの自力発射に続き,2017年,1.5トンクラスの低軌道実用衛星を打ち上げる韓国型発射体KSLV-Ⅱを独自開発・発射し,これを通じて得られた技術で,2020年,月探査衛星をも発射する計画だ。
だが困難は少なくない。まず世界的に見て,初回の発射に成功する確率は30%に満たない。ロケット発射はそれほど緻密で難しい作業なのだ。時間を焦れば水泡に帰す確率が,他のどの分野より大きい。
そうした点で不安は大きい。当初,今年12月に予定されていたKSLV-Ⅰ発射が,1段ロケット開発の遅れと宇宙センター発射台のシステム整備の遅れで,半年ほど延期された。今後もこうしたトラブルが発生しないとはかぎらない。さらに,まだ発射体の技術が相当不十分な状況で,ロケットの性能をどこまで高められるかも課題だ。
万事,慎重を期すに越したことはない。発射直前まで綿密周到な点検と緻密な仮想演習を行って,わずかな誤差もない完璧なロケット発射がなされることを願う。
まだ実現していない快挙に,今から胸を熱くしているほどに,韓国全国民の期待は大きい。
第2四半期といえば,4~6月。まもなくのはずですが,北がミサイル発射を成功させた現在,「決して失敗できない」というプレッシャーから,残念な結果にならなければいいのですが。
プロジェクトが計画通り進んでいたならば、イランより前に人工衛星を打ち上げられたのですが。
http://www.chosunonline.com/news/20090416000017
打ち上げは7月末、1段目ブースターは結局ロシア製を利用、2段目の固体燃料ブースターのみ韓国の自主開発だそうです。