ハンギョレ新聞に次のような記事がありました。(→リンク)
日帝強制動員240万韓国人の被害は?
北-日首脳会談後,韓半島と日本の間の過去清算問題が,新しく争点として浮上している。特に,11人の日本人拉致者問題に対する北朝鮮の謝罪と責任者処罰によって,解放後の北-日間に発生した日本の民間人の被害に関して明らかな進展が見られた以上,今後は解放以前の韓民族の個々人がこうむった天文学的規模の苦痛と被害についても,本格的な問題提起と照明がなされなければならないという主張が力を得ている。日帝強占期36年間,日本の暴力と強圧によって強制的に連れて行かれ,死んだり負傷したりした数百万の韓民族の個人被害者たちの不幸と傷に対しても,真摯な謝罪と適切な賠償がともなわなければならないという指摘だ。
数百万人!
どこから出た数字だろう。
日帝による朝鮮人の強制動員とそれによる被害は,実におびただしい。学界では,日帝強占期,強制的に連れて行かれた朝鮮の人が徴用者150余万人を含む,計240余万人にのぼると推定している。これら大部分は,日帝末期,太平洋戦争の期間に日本軍警の暴力と強圧によって強制連行された。
徴用者150余万人!
これは朴慶植が「朝鮮人強制連行の記録」その他の著作で提示した推計ですね。でも民団の調査では,徴用が72万5000人のはず。
240万というのは,終戦時,日本にいた朝鮮人の総数です。それがすべて強制連行にされたとは!
これらの中には,日本本土とサハリンなどの軍需工場と鉱山など戦争物資生産基地の労務者など,民族的蔑視の下,強制労役に苦しんだ徴用者だけでなく,日本軍隊に連れて行かれ命を失った人々も少なくなかった。数万人の美しい女性たちも「勤労従軍慰安婦」という美名のもと,連れて行かれたり拉致されて,日本軍の「精液受け」性奴隷として無惨に若さをずたずたにされた。キム・ミンチョル民族問題研究所先任研究員は「日本の強制動員こそ,世界史で類例を見いだしがたい巨大な国家犯罪」と断じた。
「日本軍隊に連れて行かれ命を失った人々も少なくなかった…」
志願兵,兵役などで戦場に行った朝鮮半島出身の軍人,軍属は24万3000人。そのうち死者は2万3千人弱。一方,日本人の戦争犠牲者は330万(うち非戦闘員110万)。当時同じ日本人であったことを考えれば,2万3千人の戦死は少ないと言えるのでは?
「勤労従軍慰安婦」という美名…。
また出たよ。挺身隊として連行されたケースは存在しないし,数は数万人じゃなくて,数千人なんですけど。
しかし,彼らがこうむった国家犯罪の被害は,まったく賠償をしてもらえなかった。韓半島の南側で,被害者たちの賠償要求を妨げた最大の現実的障害物は,1965年に締結された日韓基本條約(韓日請求権協定)だ。日本が無償3億ドル,有償2億ドルを提供する条件で「請求権に関する問題が……完全かつ最終的に解決された」と合意したからだ。日本政府と司法部は,これを根拠として韓国人個人被害者たちの青黒いあざとなった賠償要求を「すでに終わった問題」と言って一蹴している。
しかし被害者たちは,どんな場合にも国家が個人の請求権を侵害することができないし,当時の韓国政府が個人被害者たちの実際を調査して,それに基づいて日本に賠償を要求したわけもなかったので,韓日協定は原因無效として受け入れられないと激しく反発している。
被害者は,すでに請求金資金を受け取っている韓国政府に請求すべきです。
特に,日本の敗戦後,強制徴用朝鮮人たちを乗せて帰還した浮島丸爆沈事件でも被害者とサハリン強制徴用者など一部被害者たちは,韓日協定についても個人の請求権は消滅対象になりえないと,真相究明と賠償を,韓-日両国政府に強力に要求している。
1945年8月24日に発生した浮島丸爆沈事件は,日本の敗戦で帰国の途について朝鮮の徴用労動者たちと家族たちを乗せた日本海軍の輸送船を改造した浮島丸(4730トン)が,京都府舞鶴湾で原因不明の大爆発とともに沈んだ事件だ。当時,日本海軍は朝鮮人3700人余と日本人乗務員250人余の搭乗者のうち,朝鮮人524人と日本人25人が死亡したと明らかにした。しかし,被害者と遺族たちは,実際の朝鮮の搭乗客はもっと多くて7500人余,うち5000人余が死んだと主張している。
この事故で父を失った,浮島丸被害者賠償推進委員会の韓ヨンヨン会長は「釜山港に入って抑留されることを恐れた海軍乗務員たちが,計画的に船を爆破したという証言が多いのに,日本政府は関連資料さえ公開していない」「それなのに日本は,自分たちの拉致問題ばかり,そんなふうに声高に言えるのか」と反問した。チョン・チェジン浮島丸爆沈事件真相究明会会長は一歩譲って「韓日協定に照らしても,45年8月15日以前の被害に限って請求権消滅を指摘しているので,その後に起きた浮島丸事件は,一日も早く南北が共同で真相を把握して,日本に責任を問わなければならない」と強調した。
これは確かに謎の多い事件だけれど,日本による自爆なんてありえないでしょう。日本人が250人も乗っていたのに。
4万3千名にのぼるサハリン強制徴用者たちも,「韓日協定の請求権消滅対象に,解放当時韓国国籍ではなかったサハリン同胞たちは含まれていない」と,強制労役に対する賠償を要求する戦いを続けている。
これは国際法違反で侵略したうえ,朝鮮人を帰国させずに抑留したソ連(当時)が全面的に悪い。
キム・ミンチョル研究員は「北朝鮮が今後,北-日修交過程で韓日協定の二の舞を演じないように,南北韓が力を合わせて,まず過去の日帝被害に対する真相究明を徹底的に行ない,その後,共同で個人被害に対する賠償を要求する必要がある」「日本が拉致問題で盛り上がっている今が,わが民族の個人被害者たちの苦痛を広く知らせ,賠償の基盤を整える機会になりうる」と指摘した。
南北で唯一,結束できるのは「反日」だけ。気が重いです。
日帝強制動員240万韓国人の被害は?
北-日首脳会談後,韓半島と日本の間の過去清算問題が,新しく争点として浮上している。特に,11人の日本人拉致者問題に対する北朝鮮の謝罪と責任者処罰によって,解放後の北-日間に発生した日本の民間人の被害に関して明らかな進展が見られた以上,今後は解放以前の韓民族の個々人がこうむった天文学的規模の苦痛と被害についても,本格的な問題提起と照明がなされなければならないという主張が力を得ている。日帝強占期36年間,日本の暴力と強圧によって強制的に連れて行かれ,死んだり負傷したりした数百万の韓民族の個人被害者たちの不幸と傷に対しても,真摯な謝罪と適切な賠償がともなわなければならないという指摘だ。
数百万人!
どこから出た数字だろう。
日帝による朝鮮人の強制動員とそれによる被害は,実におびただしい。学界では,日帝強占期,強制的に連れて行かれた朝鮮の人が徴用者150余万人を含む,計240余万人にのぼると推定している。これら大部分は,日帝末期,太平洋戦争の期間に日本軍警の暴力と強圧によって強制連行された。
徴用者150余万人!
これは朴慶植が「朝鮮人強制連行の記録」その他の著作で提示した推計ですね。でも民団の調査では,徴用が72万5000人のはず。
240万というのは,終戦時,日本にいた朝鮮人の総数です。それがすべて強制連行にされたとは!
これらの中には,日本本土とサハリンなどの軍需工場と鉱山など戦争物資生産基地の労務者など,民族的蔑視の下,強制労役に苦しんだ徴用者だけでなく,日本軍隊に連れて行かれ命を失った人々も少なくなかった。数万人の美しい女性たちも「勤労従軍慰安婦」という美名のもと,連れて行かれたり拉致されて,日本軍の「精液受け」性奴隷として無惨に若さをずたずたにされた。キム・ミンチョル民族問題研究所先任研究員は「日本の強制動員こそ,世界史で類例を見いだしがたい巨大な国家犯罪」と断じた。
「日本軍隊に連れて行かれ命を失った人々も少なくなかった…」
志願兵,兵役などで戦場に行った朝鮮半島出身の軍人,軍属は24万3000人。そのうち死者は2万3千人弱。一方,日本人の戦争犠牲者は330万(うち非戦闘員110万)。当時同じ日本人であったことを考えれば,2万3千人の戦死は少ないと言えるのでは?
「勤労従軍慰安婦」という美名…。
また出たよ。挺身隊として連行されたケースは存在しないし,数は数万人じゃなくて,数千人なんですけど。
しかし,彼らがこうむった国家犯罪の被害は,まったく賠償をしてもらえなかった。韓半島の南側で,被害者たちの賠償要求を妨げた最大の現実的障害物は,1965年に締結された日韓基本條約(韓日請求権協定)だ。日本が無償3億ドル,有償2億ドルを提供する条件で「請求権に関する問題が……完全かつ最終的に解決された」と合意したからだ。日本政府と司法部は,これを根拠として韓国人個人被害者たちの青黒いあざとなった賠償要求を「すでに終わった問題」と言って一蹴している。
しかし被害者たちは,どんな場合にも国家が個人の請求権を侵害することができないし,当時の韓国政府が個人被害者たちの実際を調査して,それに基づいて日本に賠償を要求したわけもなかったので,韓日協定は原因無效として受け入れられないと激しく反発している。
被害者は,すでに請求金資金を受け取っている韓国政府に請求すべきです。
特に,日本の敗戦後,強制徴用朝鮮人たちを乗せて帰還した浮島丸爆沈事件でも被害者とサハリン強制徴用者など一部被害者たちは,韓日協定についても個人の請求権は消滅対象になりえないと,真相究明と賠償を,韓-日両国政府に強力に要求している。
1945年8月24日に発生した浮島丸爆沈事件は,日本の敗戦で帰国の途について朝鮮の徴用労動者たちと家族たちを乗せた日本海軍の輸送船を改造した浮島丸(4730トン)が,京都府舞鶴湾で原因不明の大爆発とともに沈んだ事件だ。当時,日本海軍は朝鮮人3700人余と日本人乗務員250人余の搭乗者のうち,朝鮮人524人と日本人25人が死亡したと明らかにした。しかし,被害者と遺族たちは,実際の朝鮮の搭乗客はもっと多くて7500人余,うち5000人余が死んだと主張している。
この事故で父を失った,浮島丸被害者賠償推進委員会の韓ヨンヨン会長は「釜山港に入って抑留されることを恐れた海軍乗務員たちが,計画的に船を爆破したという証言が多いのに,日本政府は関連資料さえ公開していない」「それなのに日本は,自分たちの拉致問題ばかり,そんなふうに声高に言えるのか」と反問した。チョン・チェジン浮島丸爆沈事件真相究明会会長は一歩譲って「韓日協定に照らしても,45年8月15日以前の被害に限って請求権消滅を指摘しているので,その後に起きた浮島丸事件は,一日も早く南北が共同で真相を把握して,日本に責任を問わなければならない」と強調した。
これは確かに謎の多い事件だけれど,日本による自爆なんてありえないでしょう。日本人が250人も乗っていたのに。
4万3千名にのぼるサハリン強制徴用者たちも,「韓日協定の請求権消滅対象に,解放当時韓国国籍ではなかったサハリン同胞たちは含まれていない」と,強制労役に対する賠償を要求する戦いを続けている。
これは国際法違反で侵略したうえ,朝鮮人を帰国させずに抑留したソ連(当時)が全面的に悪い。
キム・ミンチョル研究員は「北朝鮮が今後,北-日修交過程で韓日協定の二の舞を演じないように,南北韓が力を合わせて,まず過去の日帝被害に対する真相究明を徹底的に行ない,その後,共同で個人被害に対する賠償を要求する必要がある」「日本が拉致問題で盛り上がっている今が,わが民族の個人被害者たちの苦痛を広く知らせ,賠償の基盤を整える機会になりうる」と指摘した。
南北で唯一,結束できるのは「反日」だけ。気が重いです。
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