コメントに対する回答を書きながら,コメンテイターの方からいただいていた宿題を思いだしまた。
世界史上,韓国と比すべき国として,どこが適当か。韓国は,インドやベトナム,インドネシアといったかつての植民地と比べられることを好みません。その背景には,それらの「発展途上国」といっしょにされたくない,という思いがあるようです。
そして,日帝から「史上稀に見る暴虐」を受けた国として,自らをユダヤ民族になぞらえたがる傾向があるようです。
植民地時代について,日韓の認識のギャップを埋めがたいものがありますが,私が過去にいろいろ調べた結果の,私なりの結論は
「日帝による搾取は,韓国で言われているほどには苛酷ではなかった」
というもので,かつてこのブログでも書いたことがあります(→リンク)。
その一つの根拠は,同時期に世界に数多あった植民地との比較です。このような比較,日帝時代の「相対化」は,被害者側の韓国人の目には「合理化(=自己正当化)」と映り,断じて納得できないものでしょう。
さて,一口に植民地といってもさまざまです。古くは古代ローマも広大な植民地支配をしていましたし,大航海時代以降の新大陸(南北アメリカ,オーストラリア)も植民地です。
ただ,日本の台湾・韓国支配と比較すべきは,19世紀以降,欧米列強が分割し,支配した,アジア,アフリカ,太平洋の植民地でしょう。代表的なものは,インドとその周辺(イギリス),アルジェリア,インドシナ(フランス),インドネシア(オランダ),フィリピン(スペイン/アメリカ)などでしょうか。
これらの国々と,日本の韓国支配との比較は,これまでもさまざまな研究書で試みられており,私もいくつかを読みました。しかし,それらの例は日韓の関係との違いが大きすぎ,何かピンとこない点がありました。
欧米列強の植民地は,ほとんどが本国から遠く隔たっており(フランスとアルジェリアが例外),被支配地域の多くは熱帯であり,人種も違い(支配者が白人,被支配者が有色人種),文化も異なります。
ところが日本と韓国は,お隣の国であり,同じ気候帯(温帯)に属し,人種も同一(黄色人種)であり,大雑把に言えば儒教文化圏・漢字文化圏という共通の文化圏に属しています。
このような支配,被支配の関係が,ほかにもなかったかと見回してみると,唯一,比較できそうなのがイギリス-アイルランド関係なのですね。
アイルランドがイギリスの植民地だったということは,日本ではあまり知られていないようです。私も,高校の世界史の授業で習った記憶はありません。しかし,アイルランドは19世紀初めからイギリスに完全支配されていた植民地でした。
「犬鍋の韓国漫談」は,まもなく看板替えを予定していますが,最後の企画として,「韓国とアイルランド」シリーズを書いてみようと思います。
世界史上,韓国と比すべき国として,どこが適当か。韓国は,インドやベトナム,インドネシアといったかつての植民地と比べられることを好みません。その背景には,それらの「発展途上国」といっしょにされたくない,という思いがあるようです。
そして,日帝から「史上稀に見る暴虐」を受けた国として,自らをユダヤ民族になぞらえたがる傾向があるようです。
植民地時代について,日韓の認識のギャップを埋めがたいものがありますが,私が過去にいろいろ調べた結果の,私なりの結論は
「日帝による搾取は,韓国で言われているほどには苛酷ではなかった」
というもので,かつてこのブログでも書いたことがあります(→リンク)。
その一つの根拠は,同時期に世界に数多あった植民地との比較です。このような比較,日帝時代の「相対化」は,被害者側の韓国人の目には「合理化(=自己正当化)」と映り,断じて納得できないものでしょう。
さて,一口に植民地といってもさまざまです。古くは古代ローマも広大な植民地支配をしていましたし,大航海時代以降の新大陸(南北アメリカ,オーストラリア)も植民地です。
ただ,日本の台湾・韓国支配と比較すべきは,19世紀以降,欧米列強が分割し,支配した,アジア,アフリカ,太平洋の植民地でしょう。代表的なものは,インドとその周辺(イギリス),アルジェリア,インドシナ(フランス),インドネシア(オランダ),フィリピン(スペイン/アメリカ)などでしょうか。
これらの国々と,日本の韓国支配との比較は,これまでもさまざまな研究書で試みられており,私もいくつかを読みました。しかし,それらの例は日韓の関係との違いが大きすぎ,何かピンとこない点がありました。
欧米列強の植民地は,ほとんどが本国から遠く隔たっており(フランスとアルジェリアが例外),被支配地域の多くは熱帯であり,人種も違い(支配者が白人,被支配者が有色人種),文化も異なります。
ところが日本と韓国は,お隣の国であり,同じ気候帯(温帯)に属し,人種も同一(黄色人種)であり,大雑把に言えば儒教文化圏・漢字文化圏という共通の文化圏に属しています。
このような支配,被支配の関係が,ほかにもなかったかと見回してみると,唯一,比較できそうなのがイギリス-アイルランド関係なのですね。
アイルランドがイギリスの植民地だったということは,日本ではあまり知られていないようです。私も,高校の世界史の授業で習った記憶はありません。しかし,アイルランドは19世紀初めからイギリスに完全支配されていた植民地でした。
「犬鍋の韓国漫談」は,まもなく看板替えを予定していますが,最後の企画として,「韓国とアイルランド」シリーズを書いてみようと思います。
もっとも韓国人は自らをフランスに、日本をドイツになぞらえるのが好きですが、全く共通点はありませんから(笑)。
私はドイツにやられたユダヤ人になぞらえる例を何回か読みました。
いずれにしても,日本はドイツですね。
大きな文化・文明的な拠り所があり、例えば古代のギリシアとか近代・現代のヨーロッパとか、(もちろん古代中国もですが)で、そこから遠いところ(全く違う文化だと話が違うので、あくまで遠いと言うことです)の国が近いところの国を支配したという例があるのかどうか。日本・朝鮮以外にあるのかどうかですね。モンゴル(元)とか、満州(清)とかはそうだと思うんですが。近いどころではなく、漢民族そのものを支配しましたからね。
アイルランドにとっての中国は,ローマ帝国~バチカンということになりましょうか。
アイルランドは教会に通う人の比率が90%を越え,ヨーロッパでもっとも敬虔なカトリックの国だそうです。
小中華思想(カトリックの中心はわが国だ!)を持っていたかどうかは定かではありません。