昨日のブログに静かにしない子どもたちのことを書きましたが、保育園や子ども会の集まりなど、さまざまな場面で先生やスタッフが苦心して「聞いてもらえる体制」作りをされているのを見てきました。
普段の家庭で使えるかどうか分かりませんが、ちょっとしたアイディアとして書いてみましょう。
まずは逆転の発想で、あちこちでおしゃべりして落ち着かない子どもたちに向かって先生が投げかけた言葉です。
「さぁみんな、今からは好きにおしゃべりしても良いからね。さぁ大きな声でワァーと叫ぼう。(ワァー)、よしじゃあもう一回、ワァー。(ワァー)よし、もう一回する?もう満足した?じゃあ、これからお話しするから聞いてください」
次は注目を集める方法で、簡単なゲームによって気持ちを引き込みます。
「じゃあ、これからゲームをします。拍手ゲームです。このタオルを投げて手を離している間だけ拍手してください。いいですか…」(以下、手を離したり、フェイントかけたりして、タオルをいろんな投げ方をする)
最初は雑談してた子らも、途中からでもルールが飲み込めるんで参加しだします。
拍手の音も伴ってるので、気づかない人はいませんしね。
そうして、みんながスタッフの方に集中したところで、話を始めます。
同じようなゲームをもうひとつ。
こちらは片方の手を空中に固定して、もう一方の手を上からゆっくりと下ろしていき、重なったところだけ手を打つというもの。
最初はゆっくり動かして「パン」と一拍だけだが、徐々に動かす方の手を早くして拍手の状態にする。
時々手を止めて、拍手をやめさせるメリハリをつける。
こちらも、スタッフの手の動きに集中しないといけないので、みなが一方に集中します。
次は家庭でも使える簡単な方法
「おしゃべりやめるのはイヤかもしれないから、そのままでも良いけど、目をつぶってみようか」
なかにはつわものもいるかもしれませんが、たいていは目をつぶると口も閉じていきます。
最後に、広い場所でじっと座れない小さい子どもらに対するちょっと強引なわざ。
「みんなじっとできないから、逆に動き回ろうか。先生の周りをぐるぐる回ってください。で、手をパンとたたいたらストップして寝転がる。じゃあ、スタート」
子どもらは喜んで走り回ります。
これを何回か繰り返して、疲れたころ、寝転がった状態で終わって
「じゃあ、今度はそこで座って目をつぶってみよう」
一気に鎮めるんじゃなく、ちょっと寝転がってクールダウンしてから、もう一度騒ぎ出す前に座らせるのがコツ。
行事などでは、スケジュールなどの時間管理もあるから、できるだけ早く静かにさせるのが大事でしょうが、「静かにしろ」と怒鳴るだけでは難しいですもんね。
そういうときの「おさえつけ感」を出さないこういう方法もいいと思います。
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