コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

近P大会2015 滋賀大会

2015-11-06 19:40:57 | PTA

数年前は、PTAの大小の行事で聞かせていただいた講演を、できるだけこのブログで紹介させていただいてましたが、お世話側に回ったり、終わってからの懇親にかまけたりで…
研修会や研究大会ということで学ぶのは、私自身の学びも当然なのですが、所属している組織の代表として送り出していただいている意味もあるので、ご報告は大事です。

今日はそうそうに帰宅させてもらいましたので、熱が残っているうちに。

日本PTAの近畿ブロック研究大会が滋賀県PTAのお世話の元、大津で行われました。
昨年度は近P(日本PTA近畿ブロックの略称)理事をさせていただいていたので、その準備段階から会議で準備の様子を聞かせて頂いていました。

昨年の大阪大会は主催側で登壇、分科会では発表者も経験させていただき、今年の滋賀大会では前年度理事として来賓側に登壇させていただきました。

その後の全大会講演は書家の武田双雲さんのお話。
「その人の書く字で性格がわかる」というなじみやすい部分から楽しくお話してくださいます。
ある文字の書き方で性格を診断するネタは、単Pなどでの報告で使わせてもらおうと思ってます。

お話の中盤に、ちょっとした脇道でお話くださったことが心に残っています。
コミュニケーションの大事な要素を含んだお話です。
何かの選択を迫られたときの回答で

○○でいいよ~
○○がいいよ~

このちょっとした答え方の違いで大きな差があるということ。
「麦茶にする?紅茶にする?」
「うーん、麦茶でいいや」
この一言で、麦が一生懸命「麦の効果であなたにこれだけのものを与えますよ」と思っていることが萎えてしまいます。
「麦茶がいいよ」と言ってくれれば
「私の効果を存分に感じてください」となる。
似たようなことは、「なに食べに行こう」とか「どこに遊びに行こう」などという選択を迫られる場面でやらかしていることがいっぱいあるきがします。
(記憶に頼っているので武田先生のお話とはずれている部分もあると思います)

もうひとつ記憶に残ったのは、「おかげさま」を巡るお話。
私自身宗教的なことや親子コミュニケーションの基本として「おかげさま」や感謝のことは話題にさせていただいています。
そのことを、コンビニに訪れるだけで、自動ドアが「見返りを求めずに空いて出迎えてくれる」足拭きマットが「見返りを求めずに汚れを引き受けてくれる」などという逸話でお話くださいます。
「有難う」に難という字が含まれている大切さもお話くださいました。
「在ること難し」
私も何度もネタにさせていただいているお話です。

他にもいろいろ楽しいお話に含んで、前向きに思考するコツをお話くださいました。


その一方で、武田さん自身の生い立ちや性格のお話にも興味は尽きませんでした。
私が今熱心に活動している「発達障がい」に連なることが多かったものですから。

そのあたりは、じっくりと私の中で熟成させて、今後の活動の糧になる気がします。


「子どもの安全・みなみ力」共同宣言

2015-09-15 20:49:51 | PTA

あいかわらず気まぐれな更新
にもかかわらず、ちょこちょことチェックしてくださる方々に感謝

今日は地元で大事なイベントが。
区役所・警察署・消防署が軸になっているんだけど、どこのHPにも乗っていないので、もし検索したい人がいたらヒットするように、SNSではなくブログで。

「子どもの安全・みなみ力」共同宣言

この啓発イベントが本日行われた。

参加団体は

  • 南区「人づくり」ネットワーク実行委員会
  • 南区京都市立小・中学校PTA
  • 南コンビニ安全・安心まちづくり連絡協議会
  • 南ホテル等防犯連絡協議会
  • 南少年補導委員会
  • 南防犯推進委員協議会
  • 京都市南区役所
  • 京都市南警察署
  • 京都市南消防署
  • 京都市教育委員会(南区京都市立小・中学校)

子どもを見守る大人たちが集結です。 

そして共同宣言

私たちは、南区内の子ども達の安全を守るため

1 深夜にはいかいする子ども達を見かかれば、必ず声をかけます。

2 南区内にみなみ力・子ども見守り運動を広げます。

以上宣言します

 平成27年9月15日


これからは、これをどう広めていくかですね。

で、こういうときにいつも難しくなってしまうのが、中学校PTAのつながり。
小学校PTAは「南支部」のくくりなので、支部として動けますが、中学校PTAは「下京・南支部」なので、行政区で動くときは支部活動とは一線がある。(来年度はそこに東山区も合併する)
一応、支部理事さんは南区の学校のPTAだけど、上記理由で「支部理事」としての代表位置は微妙。
かといって、南区内の1中学校会長の私がでしゃばるわけにもいかない。

この参画団体名になってるように
「南区京都市立小・中学校PTA」
っていうグループができたら早いんだけどね。
だれか音頭とりしてくれないかな… 

 

 


仙台訪問2014 その2

2014-11-21 00:32:38 | PTA

前回の記事の「地域医療センター」この写真は総合運動公園側から見たもの。
この高台の建物の2階付近まで水が上がってきたということ。

 

その高台から港側を見た図がこちら。
整地されているところは建物が一杯あった場所。

そしてその下側から「地域医療センター」を見上げた図。かなりの高さがある。

初めて訪れた仲間もじかに眼にするこの光景は感ずるものがあるようで、どんどん言葉少なになってくる。
当初予定していた時間よりゆっくりめに見て周り、そのままこの療養センターにある復興食堂で昼食をとることにした。

そこにあったパンフを眺めながら、帰り道を少し外れれば寄り道できる復興商店街「きぼうのかね商店街」に立ち寄ることにした。

プレハブ建ての商店街、視察の方向けの名物販売や、普通に生活に関するものを売るお店も。
銀行や郵便局も固まっており、いわばモールのような感じ。

そこから来た道を引き返し、石巻市へ。
2年前は通過しながら、その道のあちこちで1階部分が壊れたままの建物を見て回ったが、今はそういう建物はほとんどなくなり、更地か建て直しかされていた。
石ノ森章太郎博物館も復興していた。

次に前回は立ち寄らなかったが、事前に調べた日和山公園へ。
海に近い高台の公園。
最初に、先ほど通った石ノ森章太郎博物館がある中州が見えるところへ。
パッと見普通の中州の様子だが、古い写真をみるとその両岸にたくさんの建物がある。


さらに海側に行くと、女川と同じように荒涼とした更地が現れる。
公園の柵には、そこから見えた震災前の風景の写真が飾られている。
訪れるものにとって、被災前の様子と比べられるのは意義深いが、被災された方にとってはどのように映るのだろうか。

そこから、仙台市へ戻るために車を走らせた。


仙台訪問2014

2014-11-10 21:47:31 | PTA

8月からこの11月まで、怒涛のイベント続き。
まだまだ続きはしますが、京都市から外へ飛び出しての活動はひと段落。
いろいろ記録として残しておきたいのですが、順番を気にせずぼちぼちと。

で、「残す・伝える」ということならば、やはりこのことを早期に。
今年も「仙台市PTAフェスティバル」のお手伝いと、東北の”今”を見せてもらいにいきました。

土曜日早朝の飛行機で仙台空港に向かい、1日目はレンタカーでの視察です。
2年前は当時の仙台市PTA会長に案内していただきましたが、今回は私が前回の行程を軸に案内。
そして、案内しながら、私自身がこの2年間の変化と変わっていないところを感じています。

今回はハンドル握ってるので写真は少なめですが。

まずは空港の展望から空港の様子を。
タブレットで空港に水が入ってきたときの様子も見ながら、その恐ろしさを目の前の風景とリンクさ
せます。
以前タペストリーがあった辺りに当時の様子や復興の様子がパネル展示されていました。
そして柱に「津波到達高さ」を示すものが。

レンタカーに乗り高速の入り口へ
前回はまだ瓦礫置き場になっていたあたりはすっかりきれいになっており、面影はありません。
高速で仙台市内を抜けるあたりも、海側は多くの更地がありますが、市内側は普通の町並み。
海側も、高速に沿うあたりは新しい家が次々に建っているようです。

高速を降り、石巻の市街地へ。
前回見かけた仮設住宅の列は見かけられず、おそらくこのあたりだったろうと思うあたりは新しい家
がニュータウンのように連なっていた。
きれいな学校も見かけたが、これも前回は校庭一杯にプレハブが建っていたところじゃないかと。
(正確な位置はわからないんで、憶測混じりですいません)

比較的被害が少なかった内海のあたりを通り、最初の目的地の女川町へ。
待ちの入り口あたりに「女川マリンパル」が。
お昼時なので駐車待ちの列ができるほどの賑わい。
これはもともと港にあった施設ですが、被災したので内陸で復興しています。
そこを過ぎると、前回と同じく家の基礎部だけが残ったエリアに。
がけ側の柵もそのままのところがちらほら。

そして目の前に現れる、倒壊したビル。
今もそのまま残されていた。
前回は近くに車を止めて見学したが、今は整地工事真っ最中で停めるのがはばかられたのでそのまま通過し、仮設住宅の設置場所になっていた高台の総合体育施設へ向かう。
その通路でもある前回瓦礫置き場になっていた地域はすっかり瓦礫が取り除かれきれいになっていた。
仮設住宅はまだ残っていて、多くの方が生活されていた。
仮の役場もここに設置されている。
駐車場に車を止め町並みを見る。
広大な更地…それ以上でもそれ以下でもない。

もう一方の高台である「女川町地域医療センター(旧町立病院)」へ向かう。
ナビの指示の道が通行止めなので、脇の道へ…
が、それは女川中学校へ向かう道だった。
まったく予定してない行動だったが、そこに設置された石碑と出会うことができた。
「女川いのちの石碑」そこに彫りこまれていた言葉が突き刺さる。

「ここは、津波が到達した地点なので、絶対に移動させないでください。
もし、大きな地震が来たら、この石碑よりも上へ逃げてください。
逃げない人がいても、無理矢理にでも連れ出してください。
家の戻ろうとしている人がいれば、絶対に引き止めてください。」


2年前の様子はこちらをご覧ください

後日写真を追加する予定です


子どもの安全

2014-08-02 17:18:47 | PTA

あいかわらず、いろいろ刺激を受け続けています。
そのことをどんどん発信して行きたいのですが、会議や研修をこなすのに精一杯で、ゆっくりブログのアップができてません。
少しもどかしさも感じています。

その間、10週にわたるミニカン研修会もあり、またAsWishの方でもSSTワークが定期的に行なわれ 私自身の振り返る時間はもてていたように思います。
またFBでこまめにいろいろ報告することで、記録と記憶に留まっています。

いろいろ発信したいことのある中で、先日ある中学校でお話させていただく機会をいただきました。
京都市中学校PTA連絡協議会会長 として、今の京都のPTAでどのようなことをしているかをということです。

その機会に、ハード的には単Pから日Pにいたる組織の様子、PTAを取りまく各種団体との連携を取りまとめました。
これは、この後続く政令指定都市PTA情報交換会や、近畿ブロックPTA大会などで、私が担当する分科会での発表に繋がるものですから、良い機会をもらえました。

ソフト的には「京都はぐくみ憲章」を軸に、市P連・中P連のスローガンと活動方針を説明。
正に、京都のPTAが目指しているもの、目指すべきものが凝縮されています。
4月に動き出して4ヶ月間の中で大事にしてきたことを再確認できました。

後半は「子供とネットを考える会」の先生のお話を一緒に聞かせていただきました。
(私個人は"子ども”の表記にいろいろ思いもあるのですが、”子供”表記にこだわる旨をHPにかかれてましたので、そのまま表記します)
今まで聞いた話、最新の情報、いろいろありましたが、予定を越える時間、質問したいこともさせていただきながらじっくりと。
今の子どもが行なっていることを、私たち世代との温度差もあるし、地域によって捉え方の温度差もあるということが話題の中心でしたでしょうか。
その全てを書けませんが、印象的な言葉で子どもらに”怖さ”を伝えるお話がありましたので、そこだけでも

自分の裸なんかを簡単に人に送っちゃ駄目。
ネットで広がったものは回収できないんだから。
もし、あなたに子どもができたときに、お母さんの恥ずかしい写真が子どもに見られたらどう思う? 

これはなかなか説得力があり、怖さを伝えやすいな、と。

あと、子どもはいろいろ隠れて(隠して)悪さをしてるんで、それをけん制する一言

おかあちゃんは知ってるで

何を知ってるかは言わず、「いったい何がばれたんだろう…」と子どもにはインパクト大
(経験あり 笑)

もちろん、こういう話題をすることができる、普段からの親子コミュニケーションが大事ですよね。 


祝辞2014

2014-03-14 22:24:55 | PTA



今年度もPTA会長という大役をおおせつかり、卒業証書授与式で祝辞を述べさせていただく機会をいただきました。
いろんな形でPTA活動をしていますが、やはり子どもらに面と向かって話をさせてもらえるこの機会はとても貴重です。
人の前に立つのが一番嫌…という方も居られるでしょうが、私はけっこう好きだったりします。

今年からはその場が「中学校」と変わり、多少言い回しは変わったりしますが、伝えたい中身は毎年変わりません。
毎年変わらないからこそ、一年に一度、この祝辞という機会に私自身の教育観・育児観と向き合うことになります。
思いを、言葉にし、文字に打ち出してみてもう一度眺める。
それを声に出してみる。
贅沢な機会です。

祝辞という機会を通じて、生徒と、保護者の皆さんにも思いを述べさせていただきました。
せっかくのブログという場なので、今年もアップしておきます。 

みなさん、ご卒業おめでとうございます。
今日、この卒業証書授与式を経て、みなさんは次のステップに進んでいくこととなります。
話は短いほうがいいという声もありますが、みなさんはしっかり話を聞いてくれる立派な生徒だと信じていますので、私の伝えたいことをお祝いの言葉にさせていただきます。

これからあなたたちは、新しい関わりの中に飛び出していきます。三年前、それぞれ別の学校から入学してきて、それぞれの立場から「違うところから来た人」という見方で同じ教室の中で席に座っていたことと思います。しかし、この三年間で同じ「K中の生徒」という見方に変わり、「仲間」として様々なことに取り組んできたことでしょう。

スポーツなどですと、まずは身近な自分の仲間を応援し、都道府県対抗になるとそれまで「敵・相手」だった人たちも「同じ京都の仲間」として応援し、オリンピックやワールドカップなどになると他の都道府県の人でも「同じ国の仲間」として一緒になることが出来ることを感じてくれていると思います。自分の所属する世界が広がれば、「競う相手・戦う相手」ではなく、「仲間」となることが出来るのではないでしょうか。

悲しいことに、いつまでたっても争いや、違いを認めない考え方はなくなっていません。「自分」を守るために、違う考えや行動を取る人を「敵」にして攻撃してしまいます。でも、ちょっと立場を変えたり見方を変えることで、「違い」は些細なことになり、ともに歩むことができる経験、それがこの三年間の成長ではないでしょうか。

それぞれが「争いは無い方が良い」と思いながらなかなか実現できていない世界…一度に世界平和が訪れれば一番なのですが、そのための第一歩は「目の前の人と手を携える」ことから始まります。

目の前の仲間を大切にし、同じ学校の仲間を大事にし、京都の仲間、国の仲間、世界の仲間、生き物の仲間とその思いを広げていくことが出来れば、これから社会に巣立っていくあなたたちの将来は素晴らしい世界になっていくことでしょう。

卒業ということは今までの立場から一歩踏み出すことです。
「出会い」というのは、「一歩出て、会う」ということ。
新しい出会いを一杯して、目の前の仲間を大事にして、素晴らしい世界を感じてほしいということを、この日のお祝いの言葉とさせていただきます。

 保護者の皆様、このたびはお子達のご卒業おめでとうございます。当たり前のように育ってきたようでも、それぞれのご苦労があったこと思いますし、親子で悩む日々もあったことと思います。ありがたいことに今日この巣立ちの日を迎えられ感激もひとしおのことでしょう。K中学校のPTA会長として、素晴らしい子どもたちが巣立っていくことをともに喜びたいと思っています。自分の子ども以外と接する機会が減り、心配や不安がふくらみがちですが、PTA会長の立場で様々なイベントに参加させていただく中で、この生徒たちの持っている素晴らしい面をいくつも見せていただきました。親が思ってる以上にこの子達は、自分たちで考え、自分たちで成長していると思います。学校を訪れた時の挨拶や、地域での清掃活動などでその姿を見せていただくことが出来ました。その一方でやはり大人が見守っていく必要もあります。京都市では「子どもを共に育む京都市民憲章」というすばらしい憲章があり、PTAでも今年「京都はぐくみ憲章」という愛称とともに、さらに普及させていくことを考えています。その一番目の宣言が「わたしたちは子どもの存在を尊重し、かけがいのない命をまもります」というものです。尊重することとまもること。子どもの自主性を尊重し、「親の背中を見て育てば間違いない」と言われるような手本として、ぜひ皆様も考えていっていただければと願っております。

また先生がたも子ども達に寄り添い、見守っていただき、ありがとうございました。さらにはPTAの活動にご協力いただいたことも感謝に絶えません。

では、卒業生の皆さん、この学校の門を一歩でて、新しい素敵な出会いをたくさん体験してください。もちろん、立ち止まったり振り返ったりしたくなった時はいつでもこの学校の仲間に会いに戻ってきてください。わたしたちも地域の一員として、みなさんの成長を今後とも見守って生きたいと思います。


本日はまことにおめでとうございます。

いつも祝辞の機会に思い出すことがあります。 
PTA会長にはじめてなったと同時に支部理事として小P連理事会に参加したときのことです。
前年度の小P連会長さんが挨拶でされた「式典で名前を呼ばれた時に、子どもに負けないようにはい!っと大きな返事をするように心掛けています」という言葉。
その年の最後の卒業式から、式典の時に私も心掛けています。
私の後に記念品贈呈の役をされた副会長さんも、私以上に大きな声で返事をされていました。
こういうことも、その小P連会長が言葉として伝えてくれたことで、いつまでも心に残ることとなってます。

うん、PTA会長冥利に尽きますね。 


子どもを取り巻くサイバー犯罪の現状と対策 ~家庭教育学級~

2014-02-23 19:28:27 | PTA

先日、うちの中学校の家庭教育学級、下京南支部PTAの家庭教育学級共催の研修会がありました。
講師は京都府警サイバー犯罪対策課の近藤氏

よくネット犯罪の検挙に「京都府警サイバー犯罪課」と出てきますが、京都を基点に全国のネットがらみの犯罪を取り扱っておられます。

過去、特に今年度はいろんなところでの「ネット端末」に関わる研修会を受講してきましたが、アカデミックな視点、関連会社の取り組み視点とはまた違った形で、その危険性を教えていただきました。

いろいろと書きたい気持ちもありますが、今回お話を聞いたことを箇条書きで記しておくことで、「どういう危険があるか」だけでもお伝えしておきたいと思います。
実際は、その見出しだけ見て「あぁ、この危険性なら知ってるよ」と思われるかもしれませんが、その深さ、広がり方は思っている以上の速さがあり、「知ってるつもりが実は知っていない」という気持ちでこういうお話を聞くことが大事だと思わされました。

● カード請求問題
子どもが使用しても契約者に請求が来るし、回線契約を止めた古い端末を子どもに貸し与えて、中にカード決済の情報があれば、その端末で課金やネットショップすることで請求される事例

●個人情報漏洩問題
写真をアップする時、最近はそこに位置情報が埋め込まれているので、知識あるものが見れば位置を特定できる。それは近所の店やランドマークでわかるだけではなく、室内で撮った写真にも位置がわかる情報があるということ。また、書き込みの中に「近所にコンビニがオープンした」とか「○○中学校で」とかの文字情報から、家を特定されることもある。

●男女による危険性の違い
男子 ゲーム・アダルト利用 → 高額請求・依存
女子 リア充アピール → 個人情報・出会い系

●リベンジポルノ
最近ニュースになったやつですね。あらたな問題です。

●既読スルー
LINEいじめなどにつながる問題です。

●新サービス「スマ○○」(逆に宣伝になるといけないので伏せておきます)
新しいコミュニケーションツールですが、まったく不特定の「同じアプリを入れている他人」が、近くに居るかどうか知ることが出来て、その個人宛にメッセージ(ナンパ・援助交際につながる)を送るアプリだそうです。今までは何度かやり取りして「会いましょう」というものでしたが、外出先で思い立った時に「出会い」をすることが出来る…無茶苦茶怖いですね。

●SNSでの不用意発言
軽い気持ちの言葉(悪口含む)が、簡単に拡散されるし言葉が証拠として残る。やがて不登校に追いやられることも。

●動画サイトのいじめ投稿
わざわざ動画にとって面白がって投稿する。小学生をいじめた動画を撮って投稿し、映っていたいじめた学生は補導、動画を撮っていた学生も補導、周りではやし立てていた学生も補導はされませんでしたが、加害者として追及されたようです。
 また、これに波及して「この学校の制服だ!」と誤認された学校に、”善意の一般者”が次々問い合わせをしたり、その学校に関わる個人情報をネット上に開示したりして業務が妨害されるという事案も発生したようです。

●愉快画像
最近話題になった、バイト先や客として訪れたお店で、衛生的に問題のある行動をし、画像をツイッターなどにアップする事案ですね。閉店や廃業に追い込まれた店もありますし、模倣犯も多く発生しました。

●友達にID/パスワードを教えて、アイテムを搾取される
ゲームなどで集めたアイテムを、ネット上で盗み取る…立派な窃盗ですね。ここでは13歳の学生が主犯として補導された事例を聞きました。


ほんの1時間半の研修で(しかも前半は統計的なお話)これだけの事案を聞きました。
怖いのは、被害にあわないため…だけではなく、「お子さんが加害者になりえますよ」ということ。

先生のお話で、「ぜひお子さんに教えてあげてください」ということのひとつが「インターネットは匿名ではないですよ」ということ。
匿名だと思って安易に加害者になっているかもしれませんが、上記のように必ず犯人は突き止められます。
このことだけでも、お子さんのブレーキになるかもしれません。

そして、もうひとつの大事なお話。
「何かあったときに話し合うのではなく、普段からいろんなことを話し合える家庭作りが大事です」ということ。
私たちに出来る、またしなければいけない一番のことは、ここにある気がします。
 


仙台PTAフェスティバル 2013

2013-11-13 15:01:52 | PTA

前回のエントリーから、PTAの様々な研修・イベントや、カウンセリングの学びも大きく動く中、書き込む時間の確保がままならず悶々としております。
なにもかしこまって書かずとも、気軽にちょっとづつ…と毎回思いながら、そうもできない性格。

そこで、順番は前後しようと、書ける時に書けることを。

先週末、仙台のPTAフェスティバルに参加してきました。

1昨年は参加してきた方の言葉に感じるものがあり、
昨年は被災地視察もして体感してきました。

「遠いところでのお話」(2011年)

「仙台訪問(PTAフェスティバル)1」(2012年)

「仙台訪問(PTAフェスティバル)2」

「仙台訪問(PTAフェスティバル)3」

今年は他の予定と重なり、そちらを済ませて夜に到着。
夜なので海との境がわからないけれど、飛行機の中から見た仙台空港の周りはかなり暗い。
以前も書いた、防波堤の役割をした高速道路の奥側は生活の光があふれているけれど、海側は時折走る車のヘッドライト以外、街灯や生活の光はなく、漆黒に包まれている。
視察に行った仲間によると、津波でさらわれた地区はまだ整備段階だそうだ。


荒れる天気が予想される中での仙台PTAフェスティバル、今年は第10回。
京都市PTA連絡協議会は今年も「万華鏡づくり」での参加
イベントで屋台などのブースを出しているPTAや団体はとても元気に見える。
訪れる子どもたちも笑顔であふれてる。
「あぁ、元気が戻ってきたんだ」と思っていた。

しかし、万華鏡づくりに来てくれた一人の少女の様子が心に残る。

親に促されて席に着くがあまり乗り気じゃない。
私の横で作業していた少し声の大きい方が(別に怒鳴ってはいないが)少し大きな声で話すとビクッとする。
お母さんが一緒に作業しながら、肩越しに手を伸ばすと身構えて固まる。

そう、音や急に視覚に飛び込んでくるものに反応してしまっている…そんな感じだ。

彼女が地震や津波にどのように遭遇したのかはわからない。
彼女のような子がまだまだいることも想像できる。
このようなイベントにすら出向くことが出来ない子もいるのだろう。


土地や建物などの復興もまだまだだが、こういう子が独りでもいるということが、「震災後」はまだまだ終わっていないことを感じさせる。


「元気でがんばってます」
このこともお伝えすべきことだろうが、
「どうかわすれないでいてください」
いろんな方から託されたこのメッセージを伝え続けるのが、今回訪問させていただいた私の役目でもある。

 

最後に、この万華鏡づくりで京都のこどもやPTAからのメッセージを持っていったが、ひとりの子がぜひ「お返事したいんですけど」といってきてくれた。
「幼稚園や支援学校の子どもたちが一杯メッセージをくれたよ」と伝えると、「じゃぁひらがながいいですね」と配慮も添えて。
たかがイベントかもしれないけれど、つながっているものは確かに有る。

 


政令指定都市PTA情報交換会 横浜大会 1

2013-09-27 12:34:01 | PTA

政令指定都市PTA情報交換会 横浜大会に参加してきました。
二日間の大会です。

過去参加した日P大会や近P大会は研究大会と言う意味合いで、事例報告、パネルディスカッション、基調講演を「聞く」という部分が大きかったのですが、こちらは情報交換会ということで、京都市の代表として、市のPTA活動情報を話す機会もあります。

初日、全体での開会式の後、私が参加したのは第2分科会で、テーマは「研修・研究活動」

事前に各政令指定都市PTAから回収したアンケート結果の報告があり、その後は4つのテーブルに分かれてのグループワークとなります。

ここで政令指定都市PTAについて少し説明しますと、日本PTAに各都道府県のPTAが参加しているのですが、都道府県とは別に政令指定都市として独立して参加している都市が13あります。
京都市を例に挙げますと、京都府PTAがあり各都市や郡部のPTAが底に所属しますが、京都市だけは京都府とは別の組織として日本PTAに直接参加しています。
亀岡市PTAや舞鶴市PTAなど、それぞれで活動しながら京都府PTAに所属している、つまり「京都府PTAの中の亀岡市PTA」となるのですが、京都市PTAは「京都府PTAの中の京都市ではない」ということですね。
ややこしいのは、政令指定都市によっては「その県PTAの中の都市PTA」という形をとっているところがあります。
で、現在政令指定都市として、都道府県から独立して活動している政令指定都市PTAは13都市あります。

と、わざわざこの説明をしたのは、今回同じグループでワークをしたのは8名。
つまり、ご一緒できなかった都市の方も居られたんですね。
大人数でも全部の都市の方と情報交換する方法と、少人数でできるだけ発言時間を確保する方法と、どちらもメリットデメリットがあるので運営としては難しいことです。


グループワークは、メインコーディネーターさんの指示に従い、各テーブルの進行役が進めていく方式で、ポストイットに情報を書いて提示しあうKJ法を元に進みました。

「各都市で行われた独特の研修」を出し合い、分野別にまとめ、次に「こういう研修をしてみたい」を出し合い、また分野別にまとめる。
最後にダイヤモンド型に用意されたパネルに、上位3分野、下位3分野、その他4分野にわけて張り出し、上位3分野について各テーブルがスピーチする。
さすがに、地元では単位PTAの会長・役員をこなし、さらには市Pでも役職を担われて居られる方の集まりです。
簡潔に各話題のポイント・重要性・問題点を出し合います。

私のグループでえらばれた上位3つ
ケータイ・スマホ問題やLineなどで起こっている子どもを巡るトラブルに対応するための情報共有や、日々進化することに対して常に新しい学びを必要とするということで「広報・IT」
変化する入試制度や、身近な問題としての「家庭教育」
震災や環境問題への取り組みとして「防災」

面白いのは、現状で多く研修会がもたれている「組織・運営」よりも、話題とはしては少なかったのに上位を選ぶ時点で「防災」が上がってきたこと。
単なるアンケートだと数の多いものがピックアップされますが、話し合っているうちに「大事だよねぇ」と共有認識されていく過程がある面白さですね。

また、グループによってそれぞれ違う動きがあるのも面白い要因ですね。
話し合うことでひとつの方向に行く動きと、それぞれの考え方があってOKという動きが起こる。
単なる情報交換ではなく、ブレーンストーミング手法の面白さを再認識しました。


この日までまったく顔を合わせたことの無いメンバーが、ほんの数時間で深いところまで話し合える。
日本全国のPTAとなると、かなり環境・課題・意識に幅がありますが、政令指定都市同士というある程度共有できるところから話が出来る意味もあったと思います。


1日目の夕方からは交流会がありましたが、こちらは閉ざされた世界(?)ということで、レポートはせずに、次回は二日目の全体会について。


京都市中学校生徒会サミット

2013-08-30 03:31:06 | PTA

京都市中学校生徒会サミットが行われました。
中P連役員として見学させていただきました。

事前に支部ごとの生徒会が集って会議を重ね、活動報告の準備をしていたそうです。
この日はまずその報告から始まり、その後3つのグループに分かれて協議、最後にそれぞれの報告という流れ。
いやぁ、すばらしかったです。

小学校のPTA会長から、中学校のPTA会長に変わったときに、そのかかわりの違いを先輩がたからいろいろ聞いておりました。
そのひとつに「生徒会とのかかわり」と言うことがありました。
そのことを実感させてもらった日ですね。


小学校ですと、PTAや教師が「○○しましょうね」と方向性をきめて児童に実行させる。
中学校になって、保護者の皆さんのお話を聞いていて、同じように服装のことや授業態度など、「大人から提言したい」ことも相変わらずありました。

しかし、この日のサミットの生徒らの話は、「ちゃんと自分たちで問題は把握して取り組もうとしてますよ」という返事がいただけるもの。
ならば、大人から言わなくても(言うと当然反発ありますしね)自分たちで考えて行動してもらうに越したことはない。
もちろん、生徒同士では難しい部分もありますが、そこは大人が”肩代わり”ではなく”フォローする”ことでお手伝いすればよい。
生徒らを信じて、寄り添い、見守っていく。

と同時に、各家庭に知り置いて欲しい部分をPTAとして共有していく活動は、PTAとして行っていく。

彼らが最後に掲げたテーマは
「見直す・実行する・継続する ~自分が行動しないで誰がする!~」
すばらしいです。

この言葉はそのままわたしたち大人が心得る必要があるものですね。

こういう取り組みがどのくらい知られているのか、その辺から考えて、この後続くいろいろな挨拶に盛り込んで行こうと思います。