最近、結構更新しているが、このテーマで書くのは久しぶりだったりする。
タイトルをこのカテゴリーにしないだけで、関連する話題は書いてきたつもりはあるが。
外出時にちょっと携帯でニュース検索してたときに、ピピッっと意識に触れた話題。
「本の読み聞かせよりも、大人との会話をすることのほうが圧倒的に言語発達への効果が高い」
というもの。
その後、家でそのニュースを検索したがどうも見つからず、そのことを話題にしているニュースサイトを見つけたのでそちらを参考に。
小学校受験も盛んな昨今、胎教や幼児期の英語学習といった、幼いうちからの教育も注目を集めている。子供が少しでも早く言葉を覚えるようにと、絵本を読み聞かせる親も多いのではないだろうか。ところが、本を読み聞かせるだけでは効果が薄いという研究結果が米研究グループによって発表された。同研究によると、本の読み聞かせよりも、大人との会話をすることのほうが圧倒的に言語発達への効果が高いという。
この研究は、米カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)公衆衛生学のフレデリック・ジマーマン准教授らが、米医学誌ペディアトリックスの7月号に発表したもの。同准教授らは、米国勢調査のデータから抽出した2か月~4歳の子供を持つ275家族(白人82%、黒人3%、ヒスパニック8%、その他7%)を対象に、6か月間のうちランダムに選んだ5日間について子供の生活内容を丸一日記録。71家族については18か月間まで調査を継続し、子供の言語能力を確かめるテストを行った。その結果、大人から1日1,000語を聞くことと、1日100回の大人との会話を行うことが言語発達に有意に関係し、テレビ視聴は言語発達に関連していないことが明らかになった。特に大人との会話が子供の言語発達により強く関連しており、同准教授らは、親子の会話を頻繁に行っている子供は文法や語彙の間違いが少なく、大人の会話を聞いているだけの子供は言語能力が上達しているものの、その効果は薄いとされている。
この結果を受け、同准教授らは「大人の言葉を聞かせるのは子供の言語発達の助けになるが、もっと重要なのはお互い通じ合うこと」と結論。一方的に子供へ言葉を流し込むのではなく、会話を通じて子供の考えを理解して言葉や認識の間違いを是正していくことが、子供の言語発達に最も良いと述べている。また、子供があまり言葉を習得していなくても大人が話しかけることも重要で、子供が自分の気持ちを伝えるために会話をしようとすることが、のちの言語発達に影響するという。
結局、子供の言語能力を発達させるのは与える知識の量ではなく、子供と多くのコミュニケーションを取る“愛情の量”が重要なようだ。
「ナリナリ ドットコム」
絵本の読み聞かせなどが親子コミュニケーションにとって重要なことだと認識していたし、結構いろんなとこで勧められ、また勧めても来た。
同時に、お風呂やちょっとした時間に、目線を合わせてお話を聞いてあげるということも。
このニュースは、そこからさらに一歩進んで、「会話」が大事だということを検証しているので、とてもうれしい。
たしかに、こちらから話しかけることは「知識を与える」ということに比重があることを否定できない。
なにか「教えてあげよう」と言う態度だ。
対して、話を聴くときはそういう「教えてあげる」色を排して、間違っていようがなんでも「聞いてあげる」という、子どもの話題を大事にしてあげる「尊重」に重きを置いていた。
もちろん、いまでもそのことを大事に思っているし、「知識や言語発達」よりも、「関係」を大事にする手段だと思っている。
その一方で、「言語発達」のためには「会話を通じて子供の考えを理解して言葉や認識の間違いを是正していく」ということらしい。
たしかに、これも大事なことだ。
肝要なのは、押し付けたり怒るように「是正」するのではなく、子どものことを大事に感じ、受け止めながら、出来れば「私メッセージ」で伝えていくことなんじゃないかなと。
このニュースは「発達」ということからスタートしているが、私が親子コミュニケーションのテーマにしている「共に育つ」ということからいくと、やはり大事なのは「子どもと多くのコミュニケーションを取る」と言う部分なんだろうなと。
それが、結局は「発達」につながっていくと言うのなら、会話するのも楽しいんじゃないだろうか。