「ビリギャル」よりこちらの方が信憑性があると思うのだが・・・
本人が進学したのは静岡県内の偏差値56ぐらい?のレベルの高校。そして、このショッキングな「偏差値29」は高3秋の模試での数学の成績らしい。一浪して東大薬学部へ。ゆえに、数学は必須であり、偏差値29からの東大合格は妥当性のあるものと考えられる。
一浪して東大だが、独学というのが凄い!著者の考え方からすれば、「予備校では効率的な勉強ができない」(p.39)上に、「予備校の費用対効果は低い」(p.41)そうである。やり方は過去問からスタートし問題集を解いていくようである。
「脳科学に基づいた超効率的暗記法」が第4章に書かれている。私は脳科学が嫌いなので参考程度に読むくらい。独学の著者だから、最後に「最新版 おすすめ参考書&問題集」なるものが掲載されている。2013年に発行された本である上、著者が東大に入学したのは2001年ごろのはずなのだが・・・
正直、この書籍の通り学習して東大に入学できる人は概ね0%だろう。この本を実践して合格することは「必死に勉強すれば東大に合格できるよ!」というのと概ね同値である。そう、「学習すること」が書かれているのであり、我々、試験のスペシャリストからすれば、特段、目新しいこは何もない。無論、学習をしたことがない人や、学習しているが方向を見失っている人には、なんらかの福音になるかもしれない。でも、「勉強法」の書籍としての、この本の構成は、私としてはあまり好きではないものである。
とはいえ、高校が進学校であるというトリックや、偏差値のトリックや、受験科目数のトリックがない分、まだ、この本の方が咲きに述べた本より、わたし的には好感がもてる。
されど・・・残念なのが、wikiによれば、著者は東大の薬学部を卒業したにもかかわらず、就職せず、作家として活動しているとのこと。著書には、東京の、国立の、薬学部に進学すると決めたが、その結果、選択は東大しかなかったとされているのに、薬剤師で働かないのなら、別に東大でなくてもよかったのでは・・・と思えてしまうのだ。
著者の人生をすべてウォッチしているわけではないため、不確かなことを言うのは危険なのだが、あえて、恐れずに言及すれば、著者の勉強法では、社会人として通用するために必要な、最低限のスキルを獲得できないのではと思ってしまう。
著者が東大を目指す理由として、p.4に「出版社がある東京に行って、医療啓発の本を書きたい」というものがあった。悩んだ挙句、「大学に行ったらどうだろう」という選択肢が出てきた。母親に相談したところ「大学に行くなら、生活費を出してもいい。ただし、地元以外なら国立に限る」との返答を得、「大学に行くなら、薬学部がいい。薬剤師免許があったら給料もよくなって本を書く時間が取れる。医療の知識も身につくし、うつに関しての晩今日もできる」と思った結果、東大しかないとなったわけだ。
wikiによると、中学校時代から鬱を患い、拒食症、リストカットを繰り返していたとされる著者。東大に行くという選択をする前に、何か、もっと大切なものがあったのではないか?そんなことを考えてしまうわけで。
現状、大学全入時代である。選り好みをしなければ、人数的には誰でも大学に入れてしまう。しかし、少しでも偏差値が高い大学、有名な大学、就職のいい大学、学費の安い大学・・・といった自己都合が加算されるため、人気の高い大学では競争が生じ、人気の低い大学では欠員が生じているのである。
社会人になって、振り返って見れば、受験戦争に投下したエネルギーを、もっと、人生にとって有益なものに投下していれば・・・と思ってしまうのは、私だけだろうか。
本人が進学したのは静岡県内の偏差値56ぐらい?のレベルの高校。そして、このショッキングな「偏差値29」は高3秋の模試での数学の成績らしい。一浪して東大薬学部へ。ゆえに、数学は必須であり、偏差値29からの東大合格は妥当性のあるものと考えられる。
一浪して東大だが、独学というのが凄い!著者の考え方からすれば、「予備校では効率的な勉強ができない」(p.39)上に、「予備校の費用対効果は低い」(p.41)そうである。やり方は過去問からスタートし問題集を解いていくようである。
「脳科学に基づいた超効率的暗記法」が第4章に書かれている。私は脳科学が嫌いなので参考程度に読むくらい。独学の著者だから、最後に「最新版 おすすめ参考書&問題集」なるものが掲載されている。2013年に発行された本である上、著者が東大に入学したのは2001年ごろのはずなのだが・・・
正直、この書籍の通り学習して東大に入学できる人は概ね0%だろう。この本を実践して合格することは「必死に勉強すれば東大に合格できるよ!」というのと概ね同値である。そう、「学習すること」が書かれているのであり、我々、試験のスペシャリストからすれば、特段、目新しいこは何もない。無論、学習をしたことがない人や、学習しているが方向を見失っている人には、なんらかの福音になるかもしれない。でも、「勉強法」の書籍としての、この本の構成は、私としてはあまり好きではないものである。
とはいえ、高校が進学校であるというトリックや、偏差値のトリックや、受験科目数のトリックがない分、まだ、この本の方が咲きに述べた本より、わたし的には好感がもてる。
されど・・・残念なのが、wikiによれば、著者は東大の薬学部を卒業したにもかかわらず、就職せず、作家として活動しているとのこと。著書には、東京の、国立の、薬学部に進学すると決めたが、その結果、選択は東大しかなかったとされているのに、薬剤師で働かないのなら、別に東大でなくてもよかったのでは・・・と思えてしまうのだ。
著者の人生をすべてウォッチしているわけではないため、不確かなことを言うのは危険なのだが、あえて、恐れずに言及すれば、著者の勉強法では、社会人として通用するために必要な、最低限のスキルを獲得できないのではと思ってしまう。
著者が東大を目指す理由として、p.4に「出版社がある東京に行って、医療啓発の本を書きたい」というものがあった。悩んだ挙句、「大学に行ったらどうだろう」という選択肢が出てきた。母親に相談したところ「大学に行くなら、生活費を出してもいい。ただし、地元以外なら国立に限る」との返答を得、「大学に行くなら、薬学部がいい。薬剤師免許があったら給料もよくなって本を書く時間が取れる。医療の知識も身につくし、うつに関しての晩今日もできる」と思った結果、東大しかないとなったわけだ。
wikiによると、中学校時代から鬱を患い、拒食症、リストカットを繰り返していたとされる著者。東大に行くという選択をする前に、何か、もっと大切なものがあったのではないか?そんなことを考えてしまうわけで。
現状、大学全入時代である。選り好みをしなければ、人数的には誰でも大学に入れてしまう。しかし、少しでも偏差値が高い大学、有名な大学、就職のいい大学、学費の安い大学・・・といった自己都合が加算されるため、人気の高い大学では競争が生じ、人気の低い大学では欠員が生じているのである。
社会人になって、振り返って見れば、受験戦争に投下したエネルギーを、もっと、人生にとって有益なものに投下していれば・・・と思ってしまうのは、私だけだろうか。