修士論文の提出期限まで残すところ33日・・・
口頭試問が残っているものの、私の大学院生活も1ヶ月強で終了するわけです。今の時期が一番苦しいのですが、この苦しみを乗り越えれば、退院メドがつくわけで。
入学する際は、「また2年間入院か・・・」と思ったはずが、気がつけば、もう最終コーナーを回って直線距離を一気に走っている状況。何度もやっているので、こうなることはわかっていたのですが、いざ、この最終局面に入ると一心不乱、何をやっているのかわからないくらいバタバタと焦ってしまいます。
この時期、「修士論文完成~♪」と言って余裕の人は「羨ましい」と思う反面、「残念な人」と哀んでしまいます。「修士論文のレベル」で、まだ1ヶ月もあるのに論文が仕上がっている人は研究をやり尽くしていませんから。自分勝手に、ゴールラインを引いて悦に入っているだけ。そう、あなたの引いたゴールラインは「すんげぇ手前」で、100メートル走なのに50メートルの位置にも届いていません。そんな論文でせっかく苦しむことができるチャンスを放棄してしまうなんて・・・残念です。
神戸大の金井先生だっけ、「一皮むけた経験」について書かれていたような記憶があります。仕事で一皮むける経験っていえば、概ね「どえらいことをやった」とか「ギリギリでプロジェクトを完遂した」とか「時間を忘れるくらい没頭した」といったものが多いはず。しかし、これらの経験は「労働法遵守」というコンプライアンス面から実体験しにくい事象となってしまいました。
そんな経験を、修士論文作成過程で追体験することができます。納期1ヶ月も前に論文が完成している人は、切羽詰まった段階であっても「なにがなんでも成し遂げる」という貴重な経験を放棄し、更には「論文を少しでもよくすることができる可能性」さえも諦めてしまっているのですから。
こんなことを言っている私も、今、この状況下から「逃げ出したい」と思っているのも事実。なんせ、私は自分に甘く、とっても弱い人間だから。プレッシャーに押しつぶされて涙が出そう。でも、やらざるを得ない状況に自分を追いやったのは私自身。すべての苦しみは自己責任で自分が引き取らないと。。。