うちのチットは、昔、「アート関連会社」のカブ(株)を
もっていたさい、
その会社が主さい(催)する
オークションを見に行き、
そこで
「サムライ商会」という
お店の存在を
知りました。
「サムライ商会」というのは、明治~大正時代の
ヨコハマで、
外国人向けの
びじゅつ(美術)品を
売っていたお店
朱ぬり(塗)・ハデハデの店がまえ やね(屋根)の上の
大ワシ(鷲)、
外に向かって・にらみをきかせる
仁王ぞう(像)
外国人に対し、
より・エキセントリックに
ジャパンが
伝わるような 店がまえで、
本町通りでは
有名だったそうです
(表参道にある、外国人向け・おみやげショップ、
「オリエンタル・バザール」は
ちょっと
同じニオイがします)
サムライ商会は、
とうき(陶器)、こっとう(骨董)品、家具・ぎんき(銀器)を
商うだけでなく、
名工のはっくつ(発掘)にも
きよ(寄与)しました
関東大しんさい(震災)で、店がなくなるまで、
商売は
かなり・うまくいっていた
らしい
店主の のむらさん(野村洋三)は、
のち
ホテルニューグランドの
2代目支配人となり、
せん(戦)前・せん(戦)後を
その才かく(覚)で
切り抜けた、
「ヨコハマ商業界」の
けつぶつ(傑物)だったとか
「この野村っていう人、原三渓とも親しくて、
マッカーサーからも
気に入られていたみたいよ!
これは
なかなかの人物に違いないわ
暇になったら、
調べてみよう」
と
チットが言いました。
ヨコハマは、
れき(歴)女の知的好奇心を、しげき(刺激)するまち(街)です
(つづく)