木場こうえん(公園)の反対がわ(側)、永代通り・うら手の
ほりわり(掘割)の あたりには、
ちょっとだけ、なつかしの下町ふぜい(風情)が ただよいます
「物流の動脈」として、江戸の各地につくられたという、うんが(運河)
木場にも、
木材をあつめて
はこぶための ほりわりが、
何本も
せいび(整備)されました
このあたりの水は、淡水と海水が入りまじり、
木材にとっては
ほどよい・らしく、
ふだんは
水面に 丸太を
うかべっぱなしにし、
注文がきたら 引き上げて
かんそう(乾燥)させて
使ったそうです
その・丸太をはこぶのは、「川並さん」とよばれる
しょく(職)人さんたちで、
かわなみさんは
丸太の上に
一本のりして、
水面で
木を あやつることが
できたらしい
木場の川並さんたちが、「労働歌」として うたっていたという
きやりうた(木遣歌)は、
うちのチットの
お気に入り
よって、
クリンも 家で何度か
CDを
きいたことが あります
でも・・・
今、このあたりで、耳をすましても、きやりうたは、ひとふしも
きこえては
きません
ほりわりの両サイドを
見わたしても、
材木おき場や、材木ぎょう(業)者を、ほとんど
見かけません
材木問屋のならびに、たくさん・うえられていたという、
大きな黒松も、
一本も
はえては いません。
木場・いったい(一帯)に ただよっていたという、
ステキな木の香りも しません。。
げんざい・のこっているのは、ゆたかな水
ばかりです。
・・・
どうやら
木場のみりょく(魅力)は、
川魚釣りとかに、
うつってしまった
ようです。
(つり好きのおにいちゃんは、このまち、気に入るかも・・
)
(つづく)