「喪中はがき」を 書いてたこともあって、
さいきん
元気がなかった、クリンたち。
うちのチット
など、たまたま・よんでいた
「俳句集」
に、
「 父逝くや 凍雲(いてぐも)闇に ひそむ夜を 」
なんて
書いてあるものだから、
ますます
追いうちをかけられ
元気が 低下しました・・
この句を よんだのは、せん(戦)前を代表する
はい(俳)人、
いいだ・だこつ(かんじ:飯田蛇笏)
息子が 二人も
せんし(戦死)している
だこつ(蛇笏)の句
には、
「 遺児の手の かくもやはらか 秋の風 」
のように、
かこく(過酷)な時代に
生きた
かげりも ありますが・・
「 くろがねの 秋の風鈴 なりにけり 」
に
代表されるような、
王道の名句、
とりわけ
秋の句に いい表げん(現)が
あつまっているように 思えるので、
クリン、
いくつか 秋のいい句を
ピックアップ・していきたい
と
思います
<飯田蛇笏・オータムコレクション>
「 秋たつや 川瀬にまじる 風の音 」
「 秋の星 遠くしづみぬ 桑畑 」
「 いわし雲 大いなる瀬を さかのぼる 」
「 秋の昼 一基の墓の かすみたる 」
「 をりとりて はらりとおもき すすきかな 」
・・・・・
「 田を截(き)って 大地真冬の
鮮(あた)らしさ 」
・・・・・
そして、季節は
冬へと つながってゆく。
「蛇笏の俳句は、夏の終わりからして
秀句ぞろいだね。
『 あな痩せし 耳のうしろよ 夏女 』
な~んて、
まさに、
わかる、わかる~
って 感じだもんね」
と
チットが 言いました。
「・・わざわざ、せいのう(性能)いいカメラで
耳のうら、
写さないでよ」