クリンたちが、「俳人・飯田蛇笏」の そんざい(存在)
を 知ったのは、
実家のお母さんに
教えてもらったから
です。
知らなかったけど、俳句の世界では すごく有名な
いいだ・だこつ(飯田蛇笏)
しかし、その息子、いいだ・りゅうた(飯田龍太)
は、
同じくらい有名な、はいじん(俳人)
だそうで、
こちらは、「春」を すばらしく・春めかしく
よんでいます
と、いうわけで・・
<飯田龍太・スプリングコレクション>
「 紺絣(こんがすり) 春月重く 出しかな 」
「 竹林の 月の奥より 二月来る 」
「 文旦の 実のぶらぶらと 春の町 」
「 花桃の 紅が甘えて 山の雨 」
「 樺の花 アイヌは和人より 清し 」
父・だこつ(蛇笏)と同じ、「俳句の正統」を 引きながら、
さらに、
すなおで わかりやすい
息子・りゅうた(龍太)の句・・
昨日、だこつ(蛇笏)の秋の句について
ふれました(※)が、
同じ秋の句を よんでいても、より・してん(視点)が
やさしく
おおらか なのが、
りゅうた(龍太)です
「 海よりも 川なつかしき
晩夏かな 」
「 草木みな 日暮れやさしき 竹の秋 」
かんかく(感覚)のさいしゅ(採取)
に
重きをおいた
りゅうた(龍太)は、
冬になると・・
「 さむすぎて 何事もなき 山の色 」
な~んていう、
シンプルな良句を
生み出します。
「生きた時代の 違いもあるけど、のびやかで いい心の
持ち主だよね
人生の厳しさや哀しみを
詠まざるを得なかった
蛇笏に、
こんな、明るい、いい息子がいたなんて・・
救われる思いが するね」
と
チットが 言いました。
「 もろこしを 折る音にひびく 至福かな 」
(飯田龍太・夏の句)