ガンダム生誕30周年記念ということで、
お台場に1/1スケールのガンダムが立ったらしいですね。
何かが立っただけでこんなに興奮するのは、
クララ以来です。
ちゃんとした写真も出ていますが、
いやいや、かなりよく出来ててビックリ。
やっぱガンダムかっけーな。
大きさは確か公式設定で18mとかそんなだったような。
ついに1/1ですか。
風とか大丈夫なのかなぁ。
シールドやビームライフルを装備してないのは、
おそらく安全面からなのだろうが。
手に何か持たすと重心が偏るし、
特にシールドは風をモロに受けますからね。
いやいや立っただけでもスゴイ。
このガンダムはいわゆる「ファースト・ガンダム」と呼ばれているヤツで、
ガンダム作品の中で最も有名な作品だと思います。
こうしてリアルに1/1が立つくらいですから。
今の子供たちでも「このファーストが一番面白い」、
と言う子がけっこういるらしく、それは嬉しいことですね。
最初に放映されたのが、1979年4月。
驚くことに、この最初の放映では人気が全く出ずに(視聴率5.3%)、
本来52話だったストーリーが全43話に短縮させられたらしい。
ちなみに僕もこの放送ではまだ見てない。
しかし、打ち切りが決まってから急激に視聴率が伸び始め、
再放送、再々放送と繰り返すことによって、
不動の地位を築いたのである(最高視聴率25,7%)。
僕が見たのも再放送でした。
その後にもう1回見た記憶があるので、それが再々放送だったのでしょう。
確かにTV版後半の駆け足っぷりはスゴイ。
ようやく宇宙に出たと思ったら、アッという間に最終回ですから。
はっきり言って、主人公であるアムロより人気があるであろう、
かの有名な赤い人。
そう、赤い彗星シャア・アズナブルも最初は大変だったとのこと。
作品の人気が出ないのをスポンサーから、
「シャアという陰気なキャラクターが出ているせいだ」
と難癖つけられ、出せなくなってしまう。
ぶはは、陰気て。
たしかにこの時代のロボットアニメにおける敵キャラといえば、
こんなんや↓
ブッチャー
こんなんたち ↓
Dr・ヘルとその他もろもろ
といった、いかにも!!的な悪者。
笑い方がガハハハハ!みたいなアホっぽいアレで、
総じてみんなちょっとアホっぽい。
で、とことん悪者。
それがいきなり、↓
こんなにスマートになってしまい、
オマケにクールで言うことも論理的で哲学的。
カッコいいのである。
シャアの有名どころのセリフの1つが、
「モビルスーツの性能の違いが戦力の決定的差でないことを、教えてやる!」
と言いつつも、ガンダムという飛びぬけた性能を持つモビルスーツ1機が、
見事にミリタリーバランスを崩してしまった感は否めませんが、
ザクであれほどの戦闘が出きるのですから、
確かにMSの性能が決定的な戦力の差ではない、かと。
まぁ、こんな感じで今までになかったタイプの敵。
陰気と言われれば、まぁそうかも、と。
ガハハハハとは笑わないし、決して陽気ではない、という点から。
で、シャア、あえなく作品の途中で左遷。
*ほんとに作品中で左遷させられます。
しかし、これに怒ったシャアファンたちから抗議殺到。
こうして再び第一線に復活するのでした。
別に僕はそんなに好きなキャラではないけど、
シャアがいなかったらガンダムという作品の成功は有り得なかった、
とは思います。
ガンダムが突出した人気を獲得できた要因としては、
この敵キャラクターたちが魅力的であるというように、
それまでのアニメになかった要素を用いたことが大きかったと思います。
それまでのロボットアニメの構図として、
(悪)地球外生命体→地球を侵略
(正義)俺たちが地球を守るぞ
と