引っ越しの話のつづき。
気づけば20時。
やべっ。
とりあえずその社長に電話してみる。
社長「21時くらいまでならいるから」
21時か。
なんかもう今日はめんどくさいな。
僕「明日でもいいですかね?」
社長「え?明日は、お誕生日会なんだよね」
お誕生日会?
そんな小さいお子さんいたっけ?
僕「ご家族のですか?」
社長「俺の」
何才児だよ!
むう。21時までしかいないなら、
もう出ないと間に合わない。
「じゃ、今から向かいます」
引っ越しねぇ。
と電車に揺られながら思う。
僕は何度も引っ越しをしているので、
物件探しにチョイうるさい。
今の物件は52000円。
一言に52000円と言っても、
けっこうこの物件に行き着くまで長い道のりがあった。
安くて良い物件を探すコツは、とにかく足を使うことだと思う。
今はインターネットがあるから、という考え方もあるが、
やはり基本は不動産屋に直接行くのが良いと思う。
行ったって、すぐに良い物件なんか出て来ない。
店頭で僕らが得ることの出来る情報なんて、
所詮は表層の部分でしかない。
言い換えれば、すぐに得られる情報なんて、
不動産屋にとって有利な物件でしかない、
ということだ。
よほど良い物件があったとしたら、それはエサだ。
あ、ちょうど売り切れちまいました、
でも他に良い物件ありますよ!
的なね。
最初は彼らの言いなりに物件を見て回る。
だが、そこで納得はしない。
延々NOと言い続けて、
何日かかってもいいから、
もういい加減にしろ、というとこまで連れまわすと、
そこで初めてラストカードを切ってくるのだ。
最初はPSと書かれたスペースを、
プレイステーション完備かと思っていたほど無知な僕だったが、
だいぶ鍛えられたのである。
そんな僕に物件を見て来いなどと。
辛口評価してあげましょう。
つづく