教室に入ると、既にほぼ着席完了状態。
なんで皆そんなにヤル気マンマンなんだ。
僕の席は一番廊下側の前から2番目。
一つの長机に2人で座るのだが、僕の隣の人は来てなかった。
いよいよ監督者が入って来て、いろいろ説明を始める。
携帯は封筒に入れてカバンにしまえとか、机の上には筆記用具以外は置くな、とか。
最後に何か質問ありますか?とお決まりのフレーズ。
だいたい誰も何も質問しないが、たまにグイグイくる人がいたりする。
それが僕の前に座ってた50代前半くらいのオジサン。
トイレ行きたくなったらどうしたらいいですかっ、とか2・3質問。
そうならないように、あらかじめ行っておけよ。と思ったが、まぁ体調悪い場合もあるし、僕だって行きたくなるかも知れないし。
そんなこんなでテスト開始。
文章を読んで答えるテストは、とにかく僕は最初に問題を全て読む事にしている。そして問題用紙の方に、答えを書いておく。2回目から実際に回答用紙に書く。
そういった訳で黙々と問題を読み進めていると、さっきのグイグイおじさんが挙手。
グイおじ「トイレ行きたいんですけど」
早くね?さっき質問してから15分くらいだろ。なんでさっき行かなかったんだよ。
ハッ!いかん。集中しないと!集中集中集中。問題集にまで集中集中と書く。集中って字をよーく見てたら、その文字がなんだかよく分からなくなってきた。
少ししてグイグイおじさんが帰って来る。
しばし平穏が訪れるが、また15分くらいしてグイグイが挙手。
早えーな!居酒屋で飲んでるおじさんレベルで便所行くじゃん。テスト受けに来たのか、便所しに来たのか。
グイグイ「お茶飲んでいいですか?」
マジ?今どうしてもお茶のみたいの?試験終わるまで待てないの? お茶飲まないと死ぬの?
さすがにお茶はダメだろ!と思ったら、監督者が優しいのかアホなのか許可してやんの。
いいのかよ!?じゃ俺だっても飲みたいよ!そっちがOKなら、こっちもOKだよねっ?
そんな事に気を取られているうちにテストは終わりました。
奇跡的に学科は受かっていて、実地で落ちました。