閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

12月の雨

2016-12-14 17:21:26 | 日々

昨日は朝から出かけていて、帰路の半ばで雨になった。
すっかり夜になってから車で帰ってくるとき、
忙しく動くワイパーの向うに、ときどき霧のかたまりが
ダンプトラックくらいのサイズで「うわっ」と襲ってくる。
そのたびに「うわっ」と言って首をすくめる。
雨の夜は対向車のライトがまぶしくて運転しづらい。
このごろ青白いきつい光のライトが増えた。
それが濡れた路面に反射して3倍くらいになる。
後ろの車のライトがルームミラーに映るのも苦手なんだけど、
前もミラーも見ないで運転するのは危なすぎる。
そういえば、カフェで座った席も電灯の光がまともにあたり、
まぶしくて顔が上げられないので席を移動したのだった。
目が弱くなったのかなあ。 しょぼしょぼ。

つまり、明るくてきらきらした人工物に興味がなくなってきた、
ということかもしれない。
クリスマスのイルミネーションとか、お店のディスプレイとか。
街では年の瀬らしいにぎやかなものをいっぱい見たけれど、
足を止めるほど心をひかれない。
さらさらと通り過ぎてしまう。
明るすぎる地下で売られている大量の大量の食料品。色とりどりの甘いもの。
どれもたべもののように見えない。ぜんぶ通り過ぎてしまう。
わたしだって昔は一日にケーキ3個食べたこともあるんだから。
なぁんて言ってみてもはじまらない。
摂取した唯一の甘いものがオレンジジュースって
どういうことなんだ。わざわざ街まで出かけて?
それさえ変に苦くて、途中で飲むのをあきらめた。
こういうものを残して捨てるのは気が咎める。
やっぱりおうち帰ってみかん食べよう。

きょうも朝からずっと雨がちで、やっと少し晴れるかと見えた夕方、
景色全体がフィルターをかけたように黄色っぽく染まるのを目にして、
栗やコナラの枯れ葉が雨でにじんで色が出てしまったのだな、と
妙なことを考えた。まさか、紅茶の葉っぱではあるまいし。
なんて、ぐたぐたと書き綴っているうちに、もう外はすっかり暗くなり、
薄墨の上に墨で木の枝を一面に描いた屏風絵。
それさえみるみる見分けがつかなくなっていく。
 

 

本日の「いいね!」

Shota Suzuki metal arts

真鍮や青銅でつくられた植物。いいなあ、好きだなあ。
もっと見たい人はFacebookで。

 

もうひとつ。

DRIFTWOOD SCULPTURES

これまた閑猫好みの世界。
英国コーンウォールで活動するKirsty Elsonの流木アート。
アカネちゃん、シェアありがと。 

 

コメント
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