遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

太い虹

2019年02月05日 | 故玩館日記
太い虹




 強風がおさまった後、山の彼方に虹を発見。虹は時々見るのですが、今日のは特別に太い。いつもの虹の2倍くらいあります。
 そのため、色の分かれが非常にはっきりと観察できます。

ところで、虹の色って、外側から順に言えます?

   赤、橙、黄、緑、青、藍、紫 の 7色

 そういえば、学校で習った覚えがかすかに。あのプリズムですね。光が屈折されるとき、波長によって屈折率が違うので分かれる・・・・・というのでした。
確かに、光の波長は、赤>橙>・・・・>紫ですから、これでOK!

 で、もう一度、虹を見ました・・・・・・・目の悪い私には、4色くらいにしか見えません。
が、その一方で、色の境目らしきものはどこにも見あたりません・・・・・連続している?

 連続、ということは、無限。人間が見ることのできる光(可視光)の波長は、赤から紫まで連続しているので、ほぼ無限の色の光があることになります。
 ですから、プリズムで分けた光や虹の色もほぼ無限です。究極のグラデーションです。
 ある実験によれば、人間は数万種の色の違いを識別できるらしい。

 光が7色だとする説は、かのニュートンが唱えたのだそうです。1オクターブの音は、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シの7段階でできている。世界は7つに分かれて出来上がっているというわけです。
 だから、可視光が分かれた虹も7色・・・・・・日本で虹が7色になったのは、明治以降、西洋教育が始まってからの事です。
 実際、世界各地の虹の色数はバラバラです。アメリカ、イギリスは6色、ロシアは4色。要するに、無限の光をいくつに分けるかの違いです。分け方に、決まりはないのですから、時と場所によって違うのは納得できます。

 私たちが色を感じることができるのは、目の網膜にあるフォトプシンといわれるタンパク質です。これには3種あり、それぞれ受ける光が異なります。その刺激が脳に伝わり、3種分がミックスされて、色が感じられるのです。
 フォトプシン3種の割合や働きは個人差があるので、人によって色の見え方には違いがでます。多数の人の見え方からずれている場合、色覚異常、色弱、色盲などとよばれてきました。しかし、色覚の違いは、むしろ個性というべきではないでしょうか。たとえば、日本男性の場合、20人に一人は、赤系統〜緑系統の色弁別に困難を感じているのですから。
 現代社会は、信号の赤、青など、色に意味をつける事が増えているので、色覚マイノリティの人には、非常に生きづらい時代になってきています。

 最後に、今日の虹はなぜ太いのでしょうか?
いろいろ調べてみたのですが、「虹の太さは一定で、太く見えるのは錯覚だ」としか書かれていません。


やっぱり、私の目が悪いせいなのでしょうか?






コメント
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