遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

そこまでやるか萬古焼2

2019年02月19日 | 古陶磁ー国焼
オドロキの大急須

 かなり大振りの急須です。
 やはり盛り上げで、日本の風景が描かれています。







 これでもかというくらい、色んな技法がつかわれ、装飾がなされています。取っ手は、練り込み。

 底には、控えめに、萬古の印が。


 
  蓋をとって、ビックリです。

   大きな茶漉しが付いています。



しかも、この茶漉し、金属の網ではなく、同じ土で焼かれているのです。
前の所有者は、毎日、これでお茶を飲んでいたのでしょう。茶錆が急須の内側全面にこびりついていて、少々の漂白では取れません。
かまわず、お茶を入れると、スーッと出ます。普通の急須とは大違いです。
ただ、練り込みの取っ手は危なっかしい。思わず、左手で底を支えてしまいます。

この萬古独特の濃密な色絵、どこか、異国風(中国?)な匂いがしませんか?




長崎に短期間滞在した中国の画人、沈南蘋の絵を彷彿させます。
少なくとも、私の持っている沈南蘋の掛け軸(当然、贋物)よりは、南蘋らしい(苦笑)。


コメント (1)
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