モノグサ有機農業の優等生、里芋
モノグサ有機農業の神髄は、省力です。特に、酷暑の夏を乗り切るのが大変。
そこで、里芋の登場です。栽培法は極めて簡単です。
4月に、堆肥、鶏糞、カキガラを撒いて、耕うん。畝は作らず、そのまま、黒マルチで全面被覆し、種芋を植え付けます。後は、11月中旬まで、そのまま。
肥料やらず、水やらず、草とらず。もちろん、消毒は無し。土寄せも行いません。
これで十二分に大きくなります。セレベス系の里芋などは、2mもの高さにもなります。
芋の利点は、葉物野菜にくらべ、周りの畑や果樹園からの消毒が直接影響し難いことです。
いきおい、里芋の作付け面積が大きくなりました。
その結果、多い年は100kg以上、昨年のような干ばつの年でも50kgほどの芋がとれてしまいます。親類縁者、近所、知り合い・・・・・配りまくっても、まだ、相当量の里芋が残ります。家で消費せねばなりません。
里芋の皮はむくもの?
今は、里芋を調理するとき、まず、包丁で皮をむきます。最近では、煮崩れを防ぐため、六角形にむくことも多いため、よけい厚く皮をむきます。全部をむき終わると、すごい量の皮がゴミとして残ります。生産者の私としては、モッタイナイ。でも、「もう少し丁寧にむいたら」とつれあいに進言する勇気はありません。
もう一つは、味です。こうやって煮あがった里芋は、おいしいです。料理屋さんで出される一品と遜色ありません。でも、味は上品なのですが、何かが物足りない。
昔のように、薄皮がついていたらどんな味がするのだろうか?
里芋皮むき器
うまく、皮をむく方法はないだろうか?せめて、ゴワゴワした毛だけでもとれないか?
いろいろ調べて決めたのがこれ、電動の里芋皮むき器です。要は、小型の洗濯機です。実際、少量の衣服や靴などの洗濯にも使えます。
ネットの通販で、¥7800。ただ、購入者の評価数が少なく、あまり売れ筋の商品ではありません。半信半疑で使ってみた結果、まずまず使用にたえるとの結論を得ましたので、以下、報告します。
取れたての芋や丸く形の良い芋は、真っ白にむけるのですが、収穫後3か月ほどたった芋は、これくらいにしかこの機械ではむけません。
もっと、白くしたい場合は、以下のように手間暇をかけます。表面に残った皮や黒い部分を手でこすり落とすのです。
味は最高です。薄皮の部分に味が濃縮された感じです。それをプチンと噛みしめる食感が何ともいえません。
つれあいは、味付け、火加減に専念するだけです。非常に助かってありがたい、とのお言葉をいただいております。