早いもので、こちらのブログへ引っ越してから今日で100日目です。
別に、数えていたわけではなかったのですが、編集トップの画面にカウントされていて、気がつきました(笑)
ブログを始めたものの、右も左も分からず、ウロウロしていましたが、たくさんのブロガーの皆さんに助けられて、ここまでやってこられました(^|^;)。
私にとって小さな節目ですので、らしい品が何かないかと探してみました。
しっかりとしたしつらえの桐箱に入っています(ということは、他はほとんど裸(^.^;)。
底には真綿が敷かれ、上等な仕覆に包まれています。
出てきた品は、
後期色鍋島岩牡丹紋中皿です。
径20.6㎝、高6.2㎝、高台11.0㎝。
染付の絵付けの上に、色をさしてあります。
にぶい赤色、緑色、黄色の3色です。
赤は、もちろん、花びらを彩色。
緑色は、主に、葉裏(濃みが薄い)に使用されています。
黄色は、ほんのわずか、メシベにだけに使われています。
裏面も、後期鍋島のレベルです。高台に少しゆがみがあります。
前のブログで紹介した、染付の後期鍋島岩牡丹紋皿と較べてみます。
https://blog.goo.ne.jp/chisei/e/c3a88d2ad070e00df3b730ad4949882e
模様は、一部異なりますが、かなり似ています。大きさや作りはほぼ同じ、手取りもほぼ同じです。
同一ではないものの、同手の皿と言っていいでしょう。
染付のこの模様の後期鍋島皿は、時々見かけます。しかし、色絵の方は、他に出会ったことがありません。
どうして、この皿が存在するのでしょうか?
可能性は二つ。
1)当初から、染付の上に色釉で彩色を施し、色鍋島皿として作った。
2)後になって(明治?)、比較的多く出回っている染付鍋島皿の価値を上げる目的で、色を加えた。
残念ながら、1)2)を見分ける方法はありません。しいて言えば、・・・・
立派に完結した染付の絵の上に、さらに色をさすのはあやしい、という考えからすれば、2)です。が、先のブログで紹介した古九谷椿紋皿 は、今回の皿のように、染付でしっかりと描かれた椿の上に色をさしています。
2)のような例は、白磁の大徳利に後絵を施して作った偽古九谷や無紋の皿に軽妙な絵を描いた石皿などにみられますが、やはり、どこかちぐはぐな感じがします。
今回の色絵皿、真面目に色付けされているように見えるのは、私の欲目?