遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

勅使河原郁恵さんの酔芙蓉

2019年09月26日 | 故玩館日記

朝です。

秋空の晴天の下、相変わらず、朝顔が咲き誇っています。

その横、中山道の標識の下には、酔芙蓉が咲き始めました。

 

 

 

蕾は、360度、まんべんなくついているのですが、なぜか、酔芙蓉の花は、西に面した側から咲き始めます。一方の朝顔は、東側から。

 

酔芙蓉のネーミング、うまいもんですね。誰が考えたんでしょう。 

朝8時、八重の酔芙蓉の花。

 

午後2時。薄ピンクの花びら。秋空と故玩館をバックに、少しほろ酔い加減。

 

 

午後4時には、かなりいい調子。

 

 

色は濃くなっていますが、よく見ると、白い部分もかなり残っています。

朝顔の場合とは、相当違います。

 

 

午後3時。こんな花、3種類を見つけました。

左端、今日咲いた花。真ん中、明日咲く蕾。右端、昨日さいた花。

蕾も、表面がうっすらとピンクになっています。

昨日の萎んだ花はかなり濃いピンク(1時間後には落ちていました)。

 

かつては、あちこちで見かけた酔芙蓉。

私の所も、昔、酔芙蓉が流行った頃に、2本植えました。

一本は、家の庭に一重の酔芙蓉。

もう一本は、中山道をはさんで向かいの畑に、八重の酔芙蓉。

どちらもグングン育ち、巨木になりました。

シーズンには、道の両側に、こんもりとピンクのおおきな塊ができました。

花がついた後には、種がびっしりとでき、植木屋さんがもらいに来ました。種を播いて、苗木を育てるんだそうです。

その頃、街道歩きのブームが始まり、NHKでは、「街道てくてく旅。中山道完全踏破」という番組をつくり、スポーツキャスターの勅使河原郁恵さんが、京都から日本橋まで、歩きました。

私の辺りの中山道には、そうTV映えするものはなく、彼女は、ちょうど咲き誇っていた、この酔芙蓉をスケッチし、それが放映されました。なかなか、上手な絵でした。

 

ところが、この酔芙蓉、年々樹勢が衰えています。自分を見ているようです(^.^;)

木の根元の写真です。二つに分かれた大きな幹の左半分は朽ちています。残りの右半分も危うい。

枝は、そこからひこばえのように伸び、一年で2mにもなります。シーズンオフには、これらも切ってしまい、翌年には、また、新しい枝が伸びてくるのです。

枝は滅茶苦茶に茂り、間引くのが大変でしたが、最近は、そのまま伸ばして咲かせます。

間引いたらなくなってしまう(^^;)

向かいの家の庭にあったもう一本の酔芙蓉、一重咲きの巨木は、10年ほど前に朽ち枯れました。

この八重酔芙蓉も、あと数年の命か?

 

 

 

コメント (6)
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