遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

ガラス2 手作り板ガラス風鈴

2020年08月19日 | ガラス

手作り感あふれるガラス風鈴です。

全長 60㎝(吊糸含む)、幅 12㎝。昭和。

 

上側に、金魚の描かれた灯篭状のガラス。

 

その下に、板ガラスが竹輪から吊り下げられています。

 

風が吹くと、この板ガラスがお互いにぶつかり合って、音が出ます。

時代や産地は、はっきりしません。民芸品、あるいは、おみやげ品かもしれません。讃岐、丸亀ともいわれます。いずれにしても、小規模に家内生産された物でしょう。

 

全体はこんな風です。

飾りの金魚部は、4枚のガラス板に穴を開け、糸で結んでいます。

 

音を出す板硝子は、正方形が4枚、長方形が6枚です。

片側には、素朴な花の絵が描かれています。

 

裏側はというと、糸紐を紙で押さえ、糊でくっつけてあります。表側からみると、この紙は、花びらで目立ちません(^^;

 

細長い板ガラスにも、素朴な花びらが描かれています。

 

これも、やっぱり、紙で糸を止めています。

 

これを拡大してみると・・・

本(小説?)の1ページを切り取って、押さえ紙につかっているではありませんか(^^; 

内職の舞台裏が覗けますね(^.^)

 

手作り感にあふれて、ほほえましい風鈴ですが・・・

普通の板(窓?)ガラスを切ったままなのです。切り口がとても鋭い。

 

こちらの板ガラスも、エッジが鋭い。

 

金魚の板も、切りっぱなしですが、色を塗っていて、その分にぶくなっているので少しはマシ(^^;

 

定位置に吊るしてみました。

先回のガラス風鈴とちがって、これは一つだけで、結構複雑な音がします。

でも、糸が相当古くなっていて、風が吹くと、切れるやもしれません。

この場所は、吹き抜けの上部です。もし、糸が切れたり、止めの紙が剥がれたりすれば、鋭い板ガラスが下へ飛んでいくことになります。

はらはら、ドキドキの手作り風鈴です(^.^)

 

 

 

コメント (4)
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