遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

ガラス7 ガラス暖簾

2020年08月29日 | ガラス

今回は、ガラスの暖簾です。

以前紹介した、ガラスビーズ簾に比べると、はるかに軽いので実用的です。

何が実用的かと言いますと、故玩館の危険を防ぐのに役立っているのです。

まずは、ガラス窓衝突の防止。

玄関の様子です。当然、外は明るく、内は暗い。古民家はその程度が大きいのです。

 

雨戸兼防犯戸を開けると・・・

 

外がまぶしい・・・・さあ外気を吸いに、と思わず踏み出してしまいそうになります。来館者はなおさらです。子供なら、ばッと飛び出しかねません。

ところが、ここには本扉の分厚いガラスがあるのです。でも、まったくそれがわかりません。とても危険です。

 

そこで、ガラス暖簾の登場です。

    長さ180㎝、幅80㎝。 750g。  25本。

緑、透明の小さなガラス管(径 3㎜、長 7㎜)が、紐で繋がっています。

 

これを、ガラス戸の前に掛ければ・・

人は、必ずこの前で止まります。

しかも軽いので、かき分けて戸を開ければOK。

暖簾越しの景色もいいものです(^.^)

 

故玩館には、もう一つ、思わぬところに危険が潜んでいました。

2階の端、ここは私の専用スペースです(^.^)が、

興味をもって、さらに奥へと進む来館者もいます。

 

左側から見たところ。

右側から見たところ。

2階の北端に位置するので、屋根がぐっと下がってきて、狭くなっています。

ですから、定位置で鼓でも打とうかと進むと、低い位置にある柱に頭をぶつけてしまいます。あるいは、サルやキツネとゴッツンコ(^^; 私だけでなく、来館者も。

そこで登場するのがこれです。

長さ46㎝、幅68㎝。 340g。  41本。

 

小型のガラス暖簾です。

 

緑、透明、ベッコウ色のガラス管が、青色ビーズ玉で挟まれて繋がっています。

ガラス管(径3㎜、長70㎜)、青ビーズ玉(3㎜弱)。

 

これをサル面、キツネ面の間に垂らせばOK.

これがあれば、誘導されるように頭が下がり、座布団の上で正座することになります(^.^)

これで痛い目に合わずにすみます。サルとキツネは守り神(^.^)

コメント (6)
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