遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

初期伊万里???吹墨鷺葦紋中皿

2022年08月02日 | 古陶磁ー全般

先回、怪しい藍九谷皿をブログアップしました。

自慢にもなりませんが、この手の品ならゴマンとあります(^^;

そのうちから、代表的な物を2,3。

今回は、吹墨葦鷺紋皿です。

 

径21.0㎝、高台径6.8㎝、高3.4㎝。江戸前期。

吹墨で鷺が描かれています。

良くかけていますが、足先がチョッと(^^;

葦の絵はよくかけています。おまけに、降りものも少し。

器形は少し歪んでいます。中心が分厚く、縁になるにつれて薄くなっています。

生掛けの釉薬がドロリ。指跡らしきものも有り。

高台径の三分の一は約束通り。少しすぼんだ高台の内側は垂直に削られています。畳付の部分もスパッと削られていて、いかにも初期風。胎土には緋色が出ています。

良くできた皿ですが、如何せん、表面の擦れ疵はゼロ。全体に、窯から上がったばかりのみずみずしさ、400年の時代を経た風化の様子が全く見られません。

これは、現代の作ですね。

この品を入手したのは、右も左もわからない駆け出しの頃でした。それから数十年、先日もネットオークションに同じ手の皿が出ていて、そこそこの値段で落札されました。ロングセラーの品なのですね(^^;

故玩館では、ガラスの展示ケースの中に、本物の初期伊万里皿などと一緒に並べています。

☜Captionに注目

どうしてかって?

泥棒さんへの目眩まし(^.^)

コメント (6)
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