古い錫の茶托、5枚です。
径 12.2㎝、重 122g (5枚、618g)
蓮の葉の上に蝶がのっています。
前回の茶托とよく似ていますが、少し薄造りで軽いです。
裏側には、前回の茶托と同じく、轆轤目が見えます。
裏の銘は、「点銅 乾茂造」。「乾茂」は、唐物の古錫製品に最もよくみられる銘です。時代は、清朝後期でしょう。
この茶托のポイントは、何といっても、中央の蝶模様です。
女性に注目していただける、数少ない一品です(^.^)
中央の蝶ですが、5枚の内、2枚はこちらの図柄です。
触覚が太く、蛾のようにも見えます。
まさか、蝶と蛾を描きわけている訳ではないとは思いますが・・・・・・・・
いずれにしても、味わいがあります。
この茶托、作りが薄い分、いろいろ細工がしてあります。
まず、外側が輪花になっています。
さらに、蓮葉は、葉脈に囲まれた部分がいくつかのブロックになっていますが、それぞれが少し凹型に成型されているのです。
日本では、明治時代の蓮の葉のデザインが流行しました。その理由ははっきりしませんが、唐物の影響があったのかも知れませんね。
前回と同じと思ってしまいました。
錫の茶托も沢山所蔵されているんですね。
私は、前回の物より、こちらのほうが好きです(^^;
無教養のため、漢詩にカンシンがなく、漢詩文が無教養をあざ笑っているように思えるてしまうからです(笑)。
蝶も触角の細いほうが好きですね。
蝶か蛾か迷うところですが、酒田の人さんによると、蝶と蛾の明確な境はないそうです。それを聞いて何となくホッとしました(^.^)
愛嬌のある蝶に親しみを感じますが、日本の超絶技巧の細工だったらもっと繊細な蝶になっていた(*^o^*)かも。
確かに味わいのある蝶ですね。描けそうで描けない(^.^)
存在感があるのに、蝶との調和がいい
私は、なぜか現代のものよりも、古い絵柄が好きです。繊細で緻密、そしてセンス抜群なものが多いように思うからかも知れません♪
手抜きがなく、作為も小さいので、今の我々にとって、デザインなど新鮮に感じ、すなおに受け入れやすいのかもしれません。