遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

野菜の垂直栽培、中間レポート

2021年06月22日 | ものぐさ有機農業

夏野菜類も、大分育ってきました。

以前、野菜を縛って育てる垂直栽培について、ブログで紹介しました。

とにかく、茎を縛って垂直にすれば、植物モルモンがうまく働き、無農薬、無肥料で、すばらしい収穫が見込めるというものです。

そんなウマイ話があるのかと、誰でも思います。私も半信半疑。とにかくやって見ない事には話しになりません。ただ、全部をその方法で育てると、結果を評価することができませんので、野菜の半分弱を縛って育て、通常の栽培法とで違いが出るかを見てみようと思いました。

今回は、その中間報告です。

 

トマトは、大中小、合わせて10本です。そのうち、4本が垂直栽培。

 

垂直栽培の場合は、基本的には側枝を除去せず、そのまま縛って育てます。したがって、枝を全部取り除く通常栽培法のトマトよりも、枝葉のボリュームはずっと大きくなります。

左:通常栽培   右:垂直栽培

大きな違いは、葉の状態です。

左の葉は、かなりカサカサで巻いています。下部の葉から順にこの状態が広がります。これは、毎年見られる現象ですが、一種の老化でしょうか。

それに対して、右側の垂直栽培の方のトマトは、ピンと張った青い葉が茂っています。

実り具合はまだ比較できませんが、おそらくなり続ける期間に差が出るのではないでしょうか。

ナスは大長ナス10本のうち、手前の4本が垂直栽培です。まだ、これといった違いは見られません。

 

一番大きく違いが出たのが、唐辛子、ピーマンの類です。やはり、10本のうち、4本を縛って育てました。

二つの穴があいていますが、これは枯れた苗を撤去した後、ネギをいれたものです。

他にも・・

現在進行形で萎れて、風前の灯なのが2本。

結局、10本のうち、4本は青枯れ病にやられました。この辺りの畑には、昨年もピーマン類を植えたのですが、全滅でした。

今回、生き残った(今のところ)6本のうち、4本は垂直栽培です。

縛ることによって、生長点で作られたホルモンが根に下り、根の発育を促して、有害菌の攻撃をかわしたのだと思います。

 

カボチャは、まだこれから。垂直にすることはできないので、同じ方向にツルをまとめて育てていきます。

別の畑では、サツマイモも比較実験をして、垂直栽培の効果を検討中です。

結果が楽しみです(^.^)

 

 

 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
遅生さんへ (Dr.K)
2021-06-22 19:26:52
いろいろと実験しながら作ってるんですね。
成績が良いようですね(^_^)

私も、大体、支柱をして育てていますが、基本的にいい加減で、ほったらかし農法です(~_~;)
最近では、キュウリなど、そのまま土に地這いにしています。手間がかかりませんので、、、。
土で汚れ、みてくれは悪いですが、味には変わりがありませんし、生りもいいようなものですから、その方法を続けています。

そうそう、我が家では、何時も、ナスの生育が悪いのですが、どうしてなのか分かりません(><)
連作しないようにしてはいるんですけれど、、。
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今年は根菜が・・・ (highdy)
2021-06-22 20:20:13
垂直栽培の比較実験中ですね。
骨董同様、研究熱心で素晴らしいことです。
我が家の家庭菜園では、(というか、周辺の仲間も皆同様ですが・・・)今年は根菜の出来が悪く、玉ねぎはいつもの大きさの約半分の大きさでした。少し離れた方のものは通常の大きさでしたが、highdy 家周辺ではとても出来が悪く、我が家より悪い方が多かったです。
また、ジャガイモ(キタアカリ)も、例年だと1kgの種芋から約40kg程度収穫できるのに、今年は約半分でした。大きさ的にはいつも通りでしたが・・・。
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Dr.Kさんへ (遅生)
2021-06-22 21:50:37
この年になっても、実験をしてみないと気がすまない習性が抜けません(^^;

妙なものでいったん縛りだすと、何もかも縛ってみたくなってしまいます(^.^)トマトの通常育てのほうも、支柱に真っ直ぐ固定しています。いつもはぐにゃぐにゃしながら伸びていきますが、今年は背筋まっすぐ(^.^)
ナスは毎年、貧相で出来がいまいちだったのですが、土に堆肥を入れだしてからは爆成りが続いています。お盆前の更新剪定もしません(^.^)
ただ、ピーマン類だけは、なぜか青枯病にとりつかれるようになってしまいました(^^;
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highdyさんへ (遅生)
2021-06-22 22:07:58
野菜も生き物、なかなかこちらの思うようにはいきません。
逆にとれすぎても消費しきれないですし、難しいですね。

芋では、昨年、里芋がかつてないほどの大不作でした。その煽りではないでしょうけど、今年のジャガイモもいまいち。
原因がわからないので、対策のたてようがありません(^^;
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遅生さんへ(その2) (Dr.K)
2021-06-23 12:03:01
>ナスは毎年、貧相で出来がいまいちだったのですが、土に堆肥を入れだしてからは爆成りが続いています。

なるほど、そうでしたか。
私も、今年は、堆肥を多めにしましたら、順調に育って良かったのですが、生りだしてから、息切れがしたのか、また元気がなくなりました(~_~;)
堆肥切れになってきたのですね。今度行った時に、堆肥を追加してきます(^-^*)
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Dr.kさんへ (遅生)
2021-06-23 13:10:16
堆肥は即効は期待できません。有機肥料と一緒でおだやかにゆっくり効くのが特徴です。堆肥が効くのは、含まれる菌の力です。ですから間接的です。
もしそれなりの即効を期待するなら、液体堆肥(そんな言葉はないんですが要するに有用菌液)を自作して、薄めて土や葉に散布すればいいです。一番よくつかわているのは、えひめAIというもので、酵母、納豆、砂糖を原料に水溶液を醗酵させるだけです。今の季節なら数日で完了です。ネット検索すれば、使い方も含め、出てきます。
あと、ハイポネックなんかを薄めて葉散布すれば、一晩で元気になります。
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