先回のブログで、九州に多く伝わる民衆像、田の神さぁ(タノカンサァ)を紹介しました。田の神さぁは、田の端などに置いて豊穣を祈るためのもので、性信仰と結びついています。
同じような物がないかと探しだしたのが今日の品です。
信州松本の道神面、4枚です。
信州では、悪霊や疫病などを防ぐ神様として、峠や辻や村境などの道端に、「道祖神」が祀られています。男女一対で祀られることが多い道祖神は、交合の象徴でもあります。
この道祖神にヒントを得て、家内に持ち込めるように制作されたのが道神面(道祖面)です。考案したのは、民芸作家、宮田嵐村です。地元の民芸品店で購入することができます。
暦に記載される日時・方位などの吉凶や運勢を表す暦注の一つ「十二直」になぞらえて作られるので、いろいろな表情のお面があります。
縦 18.2㎝、横 12.8㎝、奥 4.3㎝。昭和。
縦 16.5㎝、横 14.6㎝、奥 3.8㎝。昭和。
縦 19.0㎝、横 14.5㎝、奥 4.1㎝。昭和。
縦 9.2㎝、横 7.4㎝、奥 2.1㎝。昭和。
おおらかで不思議な表情をたたえた道神面は、田の神さぁと共通する点が多いですね。
そこで、田の神さぁに、道神面を被っていただきました。
題して、「田の道祖神さぁ」(^.^)
これに気をよくして、サポテカ神像にも。
インターナショナルなお守り!?(^.^)