遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

江戸の洒落!『どん字づくし』(3)

2020年01月14日 | おもしろ古文書

『大志んぱん どん字づくし』の3回目です。

2日間のインターバルで、どん字4種の謎解き。もう、アップアップです。

そういうわけで、今回もあやふやな部分を残したままの見切り発車です(^^;)

 

【門】の右側が逆さになっている字です。

読みは、「のきにそそう」。

そのココロは、「門(かど)ちがい」。

男が頭をおさえ、「ちがってけつかる」とつぶやいています。

 

【門】の左下、ト部が欠けた文字です。

読みは、「あけっぱなし」。

そのココロは、「門(かど)にト(戸)がない」。

 

【庭】の壬を欠いた文字です。

これは、よくわかりません(^^;)

「ほちやう」と読めるのですが・・・

絵では、蜘蛛の巣が張った庭を、職人(庭師)が眺めています。

左上に書かれているのは、「手がいらぬ庭」。壬を、手とみなしているようです。

「いらぬ」の部分が、「要らぬ」と「入らぬ」では、意味が反対になります。「要らぬ」なら、手入れをする必要がないほど整った庭です。しかし、絵の様子からすると、その逆で、「入らぬ」だと思います。手入れをしていない荒れた庭です。

すると、「ほちやう」は、「捕虫」、「捕蝶」でしょうか?

 

【車】の縦棒が無い文字です。

読みは、「これでハゐかん」。

そのココロは、「しんぎ(心木)のぬけてる車」。

心棒がはずれた荷車に、男が頭をかかえている絵。納得です。

 

次回は、次の4種のどん字です。

宿題です。一緒に解いて下さい。

 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
遅生さんへ (Dr.K)
2020-01-14 09:35:02
毎回、なるほど、なるほどと、感心して読ませてもらっています(^-^;

毎回、宿題はやらず、バツを受けることに決めました(^^;
だいたい、文字を読んでも(見ても)、なんと読むのか分かりません(-_-;)
それでは、宿題をする気になりませんので、、、(><)
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Dr.Kさんへ (遅生)
2020-01-14 09:59:34
宿題のサボり代は、初期伊万里小皿一枚でいいです(^.^)

いやー、ほんと、宿題は難しいですよ。
だいたい、人々の日常や雰囲気はわからないわけです。当時の人には当たり前のことでも、我々には思いもよらないことが相当あるはずです。

その例が次回の牛車。これは本当に勉強になりました。
こじつけ遊びもバカになりません(^^;)
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Unknown (つばめ)
2020-01-14 20:26:07
遅生先生、宿題が難しい〜(笑)

恥ずかしながら、思いつきません!
こんなに頭を悩ませたのは、何年ぶりでしょうか?

昔の方って、思考回路が柔軟にできていたのでしょうね♪ 遅生先生の解答をお待ちしています
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つばめさんへ (遅生)
2020-01-14 20:54:37
いや、これは本当に難しいですよ。
宿題といっても、難問。

解ければ、すばらしいご褒美が・・・・・待って・・・・・いません。予算の関係で(^^;)

ですから、解けなくても、全然恥ずかしくありません。

私の方こそ、解けなかったらそれこそ恥。ほとんどの時間を、このパズル解きに使っている毎日です。

参加することに意味、オリンピック以上にあり(^.^)



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