アメリカ東部セイラムのピーボディ博物館
先回のブログで、アメリカ東海岸の小都市セイラムにあるピーボディ博物館、モースコレクションの縮緬細工を紹介しました。
私は、1980年頃、ボストンに住んでいました。ピーボディ博物館のあるセイラムは車で30分ほどの距離の小さな港町で、休日には、この地をしばしば訪れていました。
アメリカ、マサチューセッツ州セイラム
車は、Buick Centurion、7500cc、フルオートマチック、特別仕様車。
知り合いの米国人ディーラーが自分用に所有していたものを譲ってもらいました。
セイラムの街はずれ
セイラムの街の一角に、小さな表示がなければそれとは気づかないような古い建物があり、それがピーボディ博物館でした。実業家J.ピーボディの寄付により、1867年に設立され、モース自身、館長をつとめました。
明治初期、モースが日本で収集した膨大な民具、日用品のコレクションは、陶磁器の5000点以外、この博物館に寄託されました。古陶磁の方は、ボストン美術館に収蔵されています。
私が訪れていた当時は、古びた建物の中に、ぎっしりと、日本の農機具や日用品が並べられ、不思議な空間に迷い込んだかの様でした。それにしても、明治の初め、誰も見向きもしなかった品々をこんなにも集め、はるばる海を渡って運びこんだモースには、ただ驚くばかりです。
その後、1990年~2000年代にかけて、ピーボディ博物館は大改修が行われ、ピーボディ・エッセクス博物館として生まれかわりました。いまでは全米で屈指の民俗博物館となっています。
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