遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

オールドノリタケ 草花紋ティーカップ(4客)

2021年11月26日 | 古陶磁ー全般

今回は、オールドノリタケの国内向けティーセットの紹介です。

5客あったはずですが、1客、行方不明です。粗相をした記憶はないので、例によって、どなたかのもとへ行ったのですね(^^;

カップ:口径 9.1㎝、高台径 4.2㎝、高 5.3㎝。

ソーサー:径 13.9㎝、高台径 8.6㎝、高 1.9㎝。 戦前。

全体に薄造りです。

裏には、「日本陶器」の銘。これは、初期日陶印で、1932年から国内向け製品につけられたマークです。先日紹介した、オールドノリタケの朱菊紋茶器より少し古いです。造りも、この時代の陶磁器類の中では上手です。

この年、日本陶器会社は、ボーンチャイナの製造にはじめて成功したと社史にありますから、今回の品はボーンチャイナかもしれません。そういう目で見れば、同時代の同様な食器とは、白さが異なるようにも思えます(ボーンチャイナを見分けるほどの知識無し(^^;)。

 

昨日の「オールド東陶 桜紋朱ティーカップ」(右)と今回の「オールドノリタケ 草花紋ティーカップ」、両方とも、私の愛蔵品です。来客時には、その日の気分でどちらかを使います(^.^)

現代のノリタケ(右)の出番はほとんどありません(^.^)


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2 コメント

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遅生さんへ (Dr.K)
2021-11-26 19:02:20
これの1客も、やはり、どなたかのもとへ行ってしまったのですね(^_^)
今では、どなたかのもとで、愛玩され、幸せな日々を過ごしていることでしょう(^_^)

これのソーサーは、中心部が余白となっていて、鍋島の皿を連想させますね(^-^*)

昨日の「桜紋朱ティーカップ」と今回の「草花紋ティーカップ」は、両方とも、遅生さんの愛蔵品ですか(^-^*)
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Dr.Kさんへ (遅生)
2021-11-26 21:16:23
こういう類の品にうつつをぬかしていると、だんだん自分がオバサマ的になっていくのを感じます(^^;
それに、ゴージャスな品物、往々にして通俗的。
今回の品あたりがギリギリです(^.^)
なるほど、中央の余白が鍋島を連想させますか。その点も、この品が救われる理由の一つかもしれませんね。
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